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ようこそ7人倶楽部へ 新しく入会される方、こんにちは。7人倶楽部に参加するにあたってのオリエンテーションを、ここにまとめます。 ご一読の上、積極的に倶楽部活動を楽しんでください。 まずはよく知ろう 7人倶楽部は、ルールと価値観を共有し、部員との出会いやその多様性を楽しみつつ遊ぶ組織ゲームです。 ゲームですので、遊び方と目標を知らないと楽しめません。ぜひこのwiki、とくに7人倶楽部のしくみと方針をよく読み、理解してください。わからないことがあれば遠慮なく、部員にきいてみましょう。 入会の条件について 入会には、以下の4つの条件があります。すべてに同意できる場合のみ、入会が認められます。 これを確認するために、初回参加時に入会の儀が行われます。ここで4つの項目に同意すれば、めでたく入会成立となります。 7人倶楽部のしくみを理解し、内容に同意すること。 投票、新人勧誘、wiki更新などの義務をちゃんと行う責任を持つこと。 Twitterアカウントを持っていること。 過去に7人倶楽部に入会したことのある人は、入会できない(ただし中退者を除く)。 部員の役割 原則リーダーも上下関係もない、フラットな組織形態が特徴の7人倶楽部ですが、持ち回りで役割があります。役割にあたったときは、責任を持ってその務めを果たしましょう。 新人は初めての投票で、開票&読み上げを行う。 元新人(2番目に新しい人)は、投票管理者。投票時に投票グッズ(投票箱、ペン、投票用紙など)を用意し、新人の開票をサポートする。(やり方は→投票の準備) 新人を入れるべき部会にいちばん誕生日が近い人は、新人紹介管理者。新人の確保をコーディネートし、その責任を担う(必ずしもコーディネーターが連れてくる必要はない) 紹介者(新人を連れてきた人)は入会の儀を新人に対して行う。 千円札を数枚用意 部会での飲食などの費用は、都度都度割り勘となります。幹事役になってくれた人のお釣りが不足しないよう、細かいお金を準備しておくと、高ポイントかもしれません。 .
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ブラック&タン編 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (大航海時代ティー.jpg) 全ては、ここから始まった・・・ ・大航海時代ティー詳細についてはこちら、【大航海的味覚】 参照 そこから、何故か… imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (牛乳談義.jpg) 妥協しなかったら何の牛乳なんだと言うところから・・ 牛乳談義に、花が咲き・・・、そこから再びウーロンティーの材料へと話は変わる。 ウーロンが切れたという所から、同じ色合いで、コーラと牛乳はどうだろう…と言うところから、話は…さらに違う方向へ。。。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (コーラオレ.jpg) 次の日… imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっくたん.jpg) 更に、次の日・・ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (おかしい.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぷっしーふっと.jpg) 新しい課題、プッシーフット追加。 そして、更に・・次の日 ぺるにゃんを待つ、るみにゃんの姿がそこに… imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (pepsi black.jpg) ふつーに、分離無し。 その後、ペルにゃん製ブラックタンと、るみにゃん製ブラックタンの違いについて、意見交換が始まる。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく1.jpg) しばらく、後・・ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく2.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (氷なし.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく3.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく4.jpg) なんだか、大変失礼なことを言われたような気がするが…気にしない(*^ー )b imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっく5.jpg) ちなみに… 上記画像は、PEPSI NEXと、森永のおいしい牛乳だったため、更に次の日…同じ条件(牛乳も同じ物)で作ってみるコトに。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (材料.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっくたん対比.jpg) やはり・・・・、別な物ができた。。。 分離しない・・ ちなみに、ブラックアンドタンとは、コーラと牛乳を混ぜたノンアルコールカクテル。 ・ブラックアンドタン 【味:甘口 アルコール度数:ノンアルコール】 【材料】 コーラ 120 ml 牛乳 60 ml 【作り方】 氷 を入れたゴブレットに、 コーラ 、 牛乳 の順で注ぎ出来上がり。 ロングスプーンと、ストローを添えるのが正式。 ぶらっく&たん ~その後~ 俺たちの戦いは終わらない 【大航海的味覚2】 で、ぺるにゃんがやっていた、ブラックアンドタンの追試。。。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっくりたーん.jpg) ・ぺるにゃんの追試に関してはこちら、【大航海的味覚2】「 おまけコーナー~ブラック&タン追試~」 参照 そして、再び始まる…意見交換。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (ぶらっくりたーん2.jpg) 材料も一緒、分量も一緒、作り方も一緒。 他で考えられる物と言えば・・・温度のみ。 と、言うわけで・・・ imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (常温.jpg) 材料が常温保存可能だったので、買ってきてそのまま常温に放置したままの温度で作ってみることに。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (常温ぶらっく.jpg) ちょっと、白っぽくて見にくいが・・・ 分離しない。。。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (常温ぶらっく2.jpg) そして、同じ物の少し上からの画像。見てわかるとおり…浮遊物や分離物も無し。 ちょっと、激しく混ぜてみても・・・泡が立つくらいで、固形物もないし、分離もしない。。。 温度説も・・・消えた。。。 なぜだ!? なぜ、こんなにも違う物が…できるんだw imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (クラヴィエ研究員.jpg) と、いうわけで・・・ クラヴィエ研究員からの指摘により… クラヴィエ研究員にも実験に参加して貰うことに。(ほぼ、強制参加のような気もしないでもない) 以下が、クラヴィエ報告書である。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (クラヴィエ報告書.jpg) imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (クラヴィエぶらっく.jpg) 左が1回目、右が2回目の画像。 どうやら、温度よりも…牛乳を入れる時の炭酸の泡立ちが原因じゃないかとの見解も。 imageプラグインエラー ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (うーむ.jpg) 取りあえず…今のトコ、原因不明。
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ア イ ウ エ オ ア 上がっているからてっちり 勿論てっきりの誤タイピング しかしこの後スレ住人の間で河豚が好まれる様になったという 燈無蕎麦(あかりなしそば) 七つ以上あることで有名な怪談・本所七不思議。そのうちのひとつ。 蕎麦の屋台が出ているが店には誰もおらず、行灯も消えている。この行灯にうっかり火を入れると帰ってから必ず不幸に見舞われるというもの。 ろくごスレといえば蕎麦、蕎麦といえばろくごスレ。 蕎麦にちなんだよもやま話なら、誰かが必ず食いついてくる、ろくご者の守備範囲の広さよ。 無燈蕎麦は結構な穴場だからのう 「ろくごまるに追報録66 尋常ならざる2巻待ち(ry」 ( 690) 足洗邸の住人たち。(あしあらいやしきのじゅうにんたち) みなぎ徳一の漫画。あらゆる幻想世界が現実に召喚されてしまった世界で、足洗邸という名のアパートに生きる住人たちの日常を描いた作品。 日常を描いた作品なのだが、しばしばバトル漫画になる。悪魔、妖怪、神、妖精となんでもござれな世界観はゴッマニ(ゴッドマニア)養成書としても評価が高いとか高くないとか。 ろくごスレでは相変わらず蕎麦つながりで、この漫画の1シーンが引用されることがある。 蕎麦屋「燈無蕎麦」に立ち寄った主人公が、メニューの「地獄蕎麦」について説明を求めた際の店主の返答がこれ。 地獄行きっちゅーことやろねワシ知らんけど 「ろくごまるに追報録66 尋常ならざる2巻待ち(ry」 ( 693) イ イース(イース) 日本ファルコムによるアクションロープレシリーズ。 赤髪の冒険者アドル・クリスティンが全てのシリーズで主人公として活躍する。 前世紀のビデオゲームにおけるRPG作品群では一言も喋らない主人公が多かったが、このシリーズもその類に漏れず、その無口っぷりは最近の作品でも徹底されているとか。 土地を移る度に装備も技も経験も全て忘れる無口な赤毛さんもいますよなお過去の女性遍歴も全て忘れます 「ろくごまるに堆惚録68 夏を決する大延期」 ( 176) ウ 无(うー) 高田裕三による漫画「3×3 EYES」に出てくる不老不死の存在。 体を焼かれようが砕かれようが主が無事なら再生する。額に「无」の文字が浮かんでいる。 クトゥルフ神話における怪神が海産物に似て美味しそうという話が、なぜか醤油談義から派生した際に以下のレスがついた。 なお、このネタは同神話を元にしたラノベ作品のアニメネタとの組み合わせによるものである。 (」・ω・)」无!(/・ω・)/にゃー! 「ろくごまるに堆惚録68 夏を決する大延期」 ( 166) エ オ
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ようこそ7人倶楽部へ 新しく入会される方、こんにちは。7人倶楽部に参加するにあたってのオリエンテーションを、ここにまとめます。 ご一読の上、積極的に倶楽部活動を楽しんでください。 まずはよく知ろう 7人倶楽部は、ルールと価値観を共有し、部員との出会いやその多様性を楽しみつつ遊ぶ組織ゲームです。 ゲームですので、遊び方と目標を知らないと楽しめません。ぜひこのwiki、とくに7人倶楽部のしくみと方針をよく読み、理解してください。わからないことがあれば遠慮なく、部員にきいてみましょう。 入会の条件について 入会には、以下の4つの条件があります。すべてに同意できる場合のみ、入会が認められます。 これを確認するために、初回参加時に入会の儀が行われます。ここで4つの項目に同意すれば、めでたく入会成立となります。 7人倶楽部のしくみを理解し、内容に同意すること。 投票、新人勧誘、wiki更新などの義務をちゃんと行う責任を持つこと。 Twitterアカウントを持っていること。 過去に7人倶楽部(他の地域のものも含む)に入会したことのある人は、入会できない(ただし中退者を除く)。 部員の役割 原則リーダーも上下関係もない、フラットな組織形態が特徴の7人倶楽部ですが、持ち回りで役割があります。役割にあたったときは、責任を持ってその務めを果たしましょう。 新人は初めての投票で、開票&読み上げを行う。 元新人(2番目に新しい人)は、投票管理者。投票時に投票グッズ(投票箱、ペン、投票用紙など)を用意し、新人の開票をサポートする。(やり方は→投票の準備) 新人を入れるべき部会にいちばん誕生日が近い人は、新人紹介管理者。新人の確保をコーディネートし、その責任を担う(必ずしもコーディネーターが連れてくる必要はない) 紹介者(新人を連れてきた人)は入会の儀を新人に対して行う。 千円札を数枚用意 部会での飲食などの費用は、都度都度割り勘となります。幹事役になってくれた人のお釣りが不足しないよう、細かいお金を準備しておくと、高ポイントかもしれません。 .
https://w.atwiki.jp/sig-suer220/pages/91.html
* これは、TRPG「Aの魔法陣」のA-DICペルソナ3(Ver.β5)を使って行われた日常ゲームに編集を加えたリプレイです。 読みやすさや見栄えを重視しているため、元ログとは発言の順序などが異なります。 * キャラ紹介 ○柊 杏奈(一年生) ツインテールで眼鏡なロボ娘。 かつては少し辛い事があるとすぐにイジける結構暗めな性格だったが、覚醒後の今はとことん明るく前向きな娘に。 ○篠宮 蒼乃(三年生) NPC。クールで少し陰のある課外活動部のまとめ役……という設定らしいが、最近結構デレ気味かも。 今現在、杏奈に対しては「強く生きて欲しい」と兄のような気持ちを持っているらしい。 玲音@SD: こんばんは。やりましょか。 しょうじ: うぃっす しょうじ: んでは昨日話したとおり、場所はしのっちの部屋 しょうじ: シチュエーションは「お悩み相談/恋の相談」という感じで。 玲音: あいー しょうじ: こん、こん、と扉を叩いたところあたりから。 玲音@SD: では、時間は30分です。 しょうじ: あい 玲音@SD: よろしくお願いしますー しょうじ: こちらこそ、よろしくですー 玲音@SD: と、タイマー用意せねば… 玲音@SD: あい、OKです。 しょうじ: うぃ、こちらも名前変更(あにー/柊 杏奈) /*/ 玲音@SD: あなたはしのっちの部屋のドアをノックした。 あにー: 「兄さん――お時間、よろしいでしょうか」 玲音@SD: ちょっとまった。その言い方はいつから?w しょうじ: あの事件以降だね。 しょうじ: しどりんとかと同じで、徐々に呼び方が変わってきてるの。 しょうじ: 嫌がる? 篠宮: 「……いや、その呼び方はちょっと。とにかく、空いてるよ」 あにー: 「はい」 しょうじ: この前までのような、うじうじとした感じはない―― しょうじ: でも、とりあえず何か悩んでいる事はわかる顔。 玲音@SD: 篠宮は勉強していたようだ。 あにー: 「お邪魔でしたか?」 篠宮: 「いや。それよりどうした?」 あにー: 「……私、朝お散歩に出かけようとしたとき」 あにー: 「今まで会った事もない人に、いきなりラブレターを貰ってしまったのです」 玲音@SD: 篠宮はちょっと驚いたようだ。 あにー: 「確かに、わたしに恋をしたいという気持ちはあるのですが」 あにー: 「……私は、機械でも人と恋が出来る道を模索するべきなのでしょうか」 しょうじ: 彼女はこの前の事件以降、己が機械であるという事をきちんと正面から受け止められるようになった。 しょうじ: 機械と人に差などない、けれど今の時代はまだ機械と人がきちんと恋が出来るようにはなっていない――これは、その彼女が事実として受け止めるべき事象である。 篠宮:「いや……いきなりの難問だな」 玲音@SD:篠宮はかなり困っている。腕組みして考え始めた。 篠宮: 「心があるのだから、当然恋もする。これは当たり前のことだと思う」 あにー: 「はい」 篠宮: 「これは、君のような人と同じ形をしたものだけでなく、例えばコンピュータの中の形のないものであっても」 篠宮: 「その意味で、恋をすること自体に不思議はないんだが……」 あにー: 「でも今の段階では、まだ機械と人の恋というのは難しい」 篠宮: 「……」 篠宮: 「ええと、いかん、そうだ。まず確認しなきゃいけないな」 あにー: 「?」 しょうじ: うりん、と小首を傾げたあにー。 篠宮: 「柊はどう思っているんだ? その相手のことが気になるのか?」 あにー: 「初めてお会いした方ですから、気になるのかと言われれば正直良くわからないのですけれど……」 あにー: 「こういう事は初めてですから、胸はどきどきしています」 篠宮: 「そ、そうか」 玲音@SD: 篠宮はかなり困った顔だ。そもそもこういう相談を受けたことがないっぽい。 あにー: 「これは、恋に恋しているだけなのでしょうね」 篠宮: 「うーん……僕もそう恋愛のことをわかっているわけじゃないんだが、まず君の想いが重要だと思う」 あにー 「――わたしの、想い」 しょうじ: しのっちを、正面から見据えつつ。 あにー: 「……恋をしたいと思ったなら、難しくても正面から恋をすべき」 あにー: 「……大切なのは、心、想い」 篠宮: 「いや……まずは一度話してみたらどうだろうか?」 篠宮: 「相手の思いに答えられないのなら、きちんと断るべきだし。その上で、付き合うのなら……」 篠宮 「うん……そこから、悩むべきだと思う」 あにー: 「……」 あにー: 「私にラブレターを下さったあの方が、私が機械だと知ってなお私とお付き合いしてくださる確率というのは、客観的に見てかなり低いレベルにある……と思うのです」 あにー: 「でも私が恋をしたいのならば、それを何とかしなければいけない……ですよね」 しょうじ: うじうじはしない、決してうじうじはしない。 しょうじ: 悩みはするが、うじうじはしない。 しょうじ: 前とは、違う。 あにー: 「私が機械である事は、やはり隠しておくべきでしょうか」 篠宮: 「……難しいな」 篠宮: 「ただ、本気で付き合うのならば、いつかは言わなければならない」 あにー: 「……はい」 しょうじ: うなずく。 篠宮: 「さっき言った通り、まず本気で付き合うのかどうか、そこから考えるべきだと思う」 篠宮: 「まだ相手のこともよく知らないんだろう?」 あにー:「はい」 しょうじ: あにーは、言ったあと一人で頷く。 しょうじ: 志は、決まったらしい。 あにー: 「お友達からはじめましょう――まずは、こう言うべきですね」 しょうじ: それは、お断りと言う意味のセリフである。 篠宮: 「柊次第だな。中途半端に付き合っても仕方がないだろうし」 あにー: 「私次第……」 篠宮: 「うん。柊の気持ち次第だ」 あにー: 「――そう、ですね」 しょうじ: にこ、と180APの笑みを浮かべたアニー。 篠宮:「……その笑顔にやられたのかな」 あにー: 「私は、自由になれたんです――自由になれた以上、私は自分で何かを決めていかないと……」 あにー: 「?」 しょうじ: うりん? 篠宮: 「ああ、いや。あまり会ってないのにラブレターを送ってきたというのは、一目ぼれの類かと思って」 あにー: 「一目ぼれ……」 しょうじ: 何か思うところがあったらしく、一瞬だけ顔を曇らせかける。 しょうじ: だが、ふるふると首を振りなおした。 あにー: 「……顔は作り物だけど、笑顔は作り物じゃないですからね」 あにー: 「それに、この顔も私の一部です」 篠宮: 「なに、形なんてものは誰にとってもそうだよ」 篠宮: 「男は顔だけじゃない、なんて言うだろう?」 玲音@SD: 篠宮は冗談ぽく言った。 あにー: 「はい」 しょうじ: 冗談とは取らなかったらしい。 あにー: 「――私、とりあえずお話してきます」 篠宮: 「うん、話してくるといいよ」 篠宮: 「まだどんな人かもわからないんだ」 あにー: 「はい――ええっと」 しょうじ: お兄ちゃんはやめてくれと言われたので、どう呼ぼうか迷っているらしい。 篠宮: 「これまでどおりでいい。確かに柊は妹みたいな気もするが」 篠宮: 「実際にそう呼ばれると、さすがに恥ずかしい」 あにー: 「――わかりました、しのっち」 しょうじ: にこ、と再び笑顔を浮かべた。 あにー: 「それじゃあしのっち、私はその人を理解しにいってきます」 しょうじ: 立ち上がる。 篠宮: 「ああ。と、そうだな……」 玲音@SD: 篠宮はちょっと考えている。 あにー: 「?」 篠宮: 「……いや、柊に任せる。自分の思いをきちんと伝えてくるといい」 あにー: 「はい♪」 しょうじ: 嬉しそうに、言葉を返した。 しょうじ: ――と、こんな感じで。 玲音@SD: あい。ではここで。 /*/ 玲音@SD: お疲れ様でした。 しょうじ: いえいえ、ありがとうございましたー。 玲音@SD: やっぱりしのっちもどうしたらいいかわからなかったなw しょうじ: うん、だがまあ何とか話のめどは立ってきたw しょうじ: ホントは、ここでしのっちの話をいったん終わらせめっちぃの話あたりにでも移ろうかなと思ってたからなぁw 玲音@SD: なるほど。それもまた面白かったかもしれんね。 しょうじ: うん、そうだな……確か、次は時雨さんの話だったか しょうじ: それが終わったあとの日常ゲームは、ちょっと別のキャラクターとの掛け合いで行ってみるわ。 玲音@SD: あいっす。ではリザルト。 玲音@SD: 関心度はそのまま。関係値+50 しょうじ: うぃ、ありがとうございますー>リザルト しょうじ: めっちぃ相手だったら、APはいらないんだっけ?>知り合いとのコミュゲーは、APを消費しない 玲音@SD: うん。APは自分でNPC作ってやる場合なので。 しょうじ: なるほど、了解です。 玲音@SD: んでは解散ということで。またよろしくー。 しょうじ: うん、それでは今日はこれくらいで――今日もありがとうございました、それではー *
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朝食後、紅茶を入れる準備をしているとマスターが声をかけてきた。 マ「おっ、蒼星石紅茶を飲むの?たまには僕も入れてみたいな~。」 蒼「・・・マスター、紅茶の入れ方も結構難しいんですよ?お湯の温度ひとつでさえ味も香りも台無しになりかねませんし。 たとえば紅茶を入れるときのお湯の最適な温度をご存じですか?」 マ「うっ!知らない・・・。」 蒼「約95度です。他にもいろいろな数字をしっかり守らないと美味しい紅茶は入れられませんよ。 せめてゴールデンルールくらいは知っておかないと。」 マ「はい・・・。」 蒼「でしたらマスターはあちらに座っていてください。そんなことをなさらなくても僕がちゃんと入れられますから。」 マ「分かりました・・・。」 蒼「マスター、紅茶が入りましたよ。」 しかし返事は無い。 蒼「・・・マスター?」 おかしい、今日は休みのはずだし出かける予定も聞いてはいない。 家の中を探し回ってみたが、どこにもいない。よく見ると靴が無くなっていた。 どうやらどこかに出かけたようだ。 蒼「マスター、黙ってどこに・・・もしかして、僕が怒らせちゃったのかな・・・。」 先ほどの自分の言動を顧みると確かにマスターの気分を損ねても仕方が無い気がする。 ・・・きっと、マスターは僕のことを自分を得意気に馬鹿にしては悦に入る嫌なやつだと思ったに違いない。 そんなつもりじゃあ・・・ただマスターに美味しい紅茶を飲んでほしかっただけなのに・・・。 こんなとき・・・いつもは翠星石がいささか荒っぽくもフォローを入れてくれてたんだな・・・ 『人間、蒼星石がわざわざお前ごときのためにうまい紅茶を入れようとしてるです、お前は引っ込んでろですぅ!』 とか言って・・・。 蒼「だめだなあ、僕は・・・彼女に訣別を切り出したのは自分の方だってのに・・・。」 こうしてマスターからも、翠星石からも切り離されてしまうと今更ながらに自分の無力さが痛感される。 僕は自分の本心や真意をうまく表現することができない。それでいつも自分の愚かさを後悔することになってしまうんだ・・・。 冷めてしまってもなんなので、ソファに腰掛けて一人で紅茶を飲むことにした。 蒼「紅茶がこんなにあっても・・・一人じゃとても飲みきれないや・・・。」 紅茶は余るほどあるのに、一番それを飲んでほしい人が今ここにはいない。 僕は紅茶の入れ方は知っていても、もっと大事なものが分かっていなかったようだ。 蒼「味は・・・まあまあ良かったのにな・・・。」 こうしていても所在無いので飲みかけの紅茶を置いて家の中の整理でもすることにした。 普段はあまり使わない食器棚の奥の方を整理していると緑茶の袋が出てきた。 それも番茶からほうじ茶、煎茶に玉露までいろいろな種類がそろっていた。 それに湯飲みやら急須やらの緑茶用の食器と思しきものもたくさん置かれている。 蒼「そっか、マスターは緑茶のほうが好きだったんだ・・・。」 それなのに、自分はマスターに自分の好みを押し付けては偉そうに能書きを垂れていた訳だ。 さぞかし滑稽で、腹立たしかったろうな・・・。 食器棚を片付けると、不意に感じ始めた気だるさにまかせてソファにもたれかかる。 僕は・・・契約したマスターの役に立ちたいと、マスターの求めている存在になりたいと思っている。 いっそのこと、求められているものが『道具』としての存在だったらどんなにか楽だったろう。 ひたすら自分の心を押し込めて、マスターの言う通りに動くだけで良かったのなら。 でも、マスターが求めているものがそれとは違っていることくらいは僕にも分かる。 マスターが求めているのは・・・・・・ 紅茶の良い香りに鼻をくすぐられ、意識が覚醒する。 マ「やあ、お目覚め?」 目の前にマスターがいた。どうやらうたた寝してしまった間に帰ってきてくれたようだ。 蒼「あ、マスター、お見苦しいところをすみません。」 マ「相変わらず堅っ苦しいなー。まあ、いつも働き者だから疲れてるんだよ、紅茶でもどう?」 ポットを手にしたマスターが言う。 蒼「でももう冷めてしまったんじゃないかと・・・入れなおしますね。」 マ「いいよ、僕が今入れたから。」 蒼「え、でも・・・。」 今度こそ・・・マスターに飲んでもらうためにに美味しい紅茶を入れたかったのに・・・。 それを口に出して伝えることは僕にはできなかったが。 マ「大丈夫、大丈夫。ちゃんと図書館で紅茶について勉強してきたから。もうバッチリよ!」 蒼「いえ、マスターの入れ方に不安を覚えたわけではありませんけど・・・。 ところで、図書館に行かれてたんですね。それでしたら出かける前に一言おっしゃっていただければ・・・。」 マ「だって、どうせならいきなり入れられるようになってびっくりさせたいじゃない。」 マスターがいたずらを思いついた子供のような表情をしてそう言ったが、むしろ狙いとは別のところで驚かされてしまった気がする。 蒼「先程はすみませんでした。生意気な態度をとってしまって・・・。」 マ「そんなことはいいからさ、試しに飲んでみてよ。他人の率直な感想も聞きたいし。」 そう言うと用意してあったカップに紅茶を注いでくれた。 蒼「いただきます・・・。」 差し出された紅茶を口に含む。味も香りも申し分なくしっかりと出ている。それになんだかぽかぽかとして心地よい。 使ったお茶の葉自体は同じはずなのに、さっき自分で入れた紅茶を飲んだときとはぜんぜん違う。 蒼「とても美味しいです。それに・・・あたたかくて、やさしい味がして・・・。」 マ「おおー、嬉しいこと言ってくれるねえ。にわかではあるけど猛勉強した甲斐があったってもんだよ。」 蒼「あれ、そう言えばここに残っていた紅茶は・・・。」 マ「ああ、あれね。せっかく僕の分も注いでくれてあったみたいなのに、捨てるのはもったいないからいただいちゃったよ。」 蒼「え、あれは僕の飲んだ残りですよ!?」 マ「別に冷めてても美味しかったよ。やっぱ入れ方が上手いのかね。」 蒼「そ、そうじゃなくって・・・あれは・・・僕が口をつけて・・・。」 マ「もしかして・・・あのカップの紅茶が蒼星石の飲みかけだったってこと?」 無言でこくりと頷く。 マ「・・・どうすれば許していただけますでしょうか?」 マスターが平身低頭して謝ってくる。 蒼「マスターがそんな風に謝らないでください。僕が片付けておかないのがいけなかったんですから。」 マ「でも自分の不注意で蒼星石が嫌な気分になったんじゃないかと思うと・・・。」 そんなことをいちいち大真面目に気にするのがなんとなくマスターらしい。 蒼「マスターが特に不快に感じないのでしたら僕は別に構わないんですけどね。」 マ「だけど・・・それじゃあ僕の気がすまないというか・・・。」 蒼「それでは・・・緑茶の入れ方を教えていただけますか?マスターは緑茶のほうがお好みなんですよね?」 マ「そんなことでいいの?それじゃあ、喜んで。」 さっそくマスターに見てもらいながら緑茶を入れてみることにした。 まずはいつも紅茶を入れるときしているように、急須にお茶の葉を入れる。 マ「そうだね、お茶っ葉の量はそのくらいで大丈夫だよ。」 蒼「はい!」 そしていつものようにお湯を注ぎ・・・ マ「ちょっとお湯の量が多すぎるかな、それに温度も高すぎだね。」 蒼「はい。」 あらためて湯呑みに移して少し冷ましたお湯を急須に入れ、しっかりと蒸らし・・・ マ「そんなに放っておいたらお茶っ葉が開いちゃうよ。紅茶とは違うんだから。」 蒼「・・・はい。」 均等な濃さになるように湯呑みに順番に注いでゆき、最後の一滴まで搾り出す。 一回出したお茶の葉はもう出ないので捨てて・・・ マ「あっ、もったいないからお茶っ葉は一回出しただけで捨てちゃ駄目!緑茶は二番煎じまでは十分飲めるから!」 蒼「確かに・・・これはカチンと来ますよね。」 マ「言い方が癇に触ったかな?ごめんね、つい焦っちゃって。」 蒼「いえ、そういう意味ではなく、かえすがえすも朝はマスターに失礼なことを言ってしまっていたと・・・。」 いざ自分がやってみると、知っていることと似たようで、だけどぜんぜん勝手が違うことをやるのはかえって大変だ。 それなのにそんなことも理解せぬままマスターにひどいことを言ってしまっていた自分を省みた発言のつもりだったのだが・・・。 どうやらまたマスターにいらぬ気を使わせて、不快にさせてしまったようだ。つくづく自分の不器用さが嫌になってくる。 蒼「・・・本当にすみませんでした。マスターのお手間を取らせるようなことをしでかしてしまって。」 マ「手間?いったい何のこと?」 蒼「僕があんな挑発的とも取れる言い方をしてしまったからマスターは好きでもない紅茶の入れ方を勉強したんですよね。」 マ「いくらなんでもそこまで狭量じゃないから!それにあれってどうせなら美味しい紅茶を飲ませてくれようとしたんでしょ? だからぜんぜん気にしてなんていないってば。」 蒼「はい、そのつもりでしたが・・・よくお分かりいただけましたね。」 マ「普段の蒼星石の様子から大体なら分かるさ。もちろん、心が読めるわけじゃあないから誤解しちゃうこともあるかもしれないし、 あれこれと詮索しちゃうこともあるかもしれないけどね。 」 蒼「いえ、むしろそうしていろいろと聞いていただけるとありがたいです。 僕のほうこそマスターが緑茶を好きだということにずっと気づかずにすみませんでした。」 マ「いや、確かに緑茶は好きだけど、蒼星石のおかげで紅茶も好きになったしさ。 やっぱり誰かが自分のために入れてくれたものにはまた違った美味しさがあると思うんだ。 今朝も蒼星石にもそういった喜びを味わってもらえたら、と思ってさ。まあ、実際はあまりにも勉強不足だった訳だけどね。」 蒼「そんなことのためにわざわざ・・・すみませんでした。」 マ「そんなことなんかじゃないって!蒼星石が喜んでくれて僕も嬉しいし、これで紅茶の入れ方も覚えられたわけだしね。 それにどうせなら謝るんじゃなくてお礼を言ってほしいな。」 蒼「はい、すみません。・・・お心遣いありがとうございます。」 マ「まだまだガチガチだなあ・・・。これからも長いこと一緒にやってくんだからもっと気楽に構えてくれていいのに・・・。」 蒼「いえ、あくまでもマスターはマスターですからそういうわけにも・・・。」 マ「まあ、いいけどね。それが蒼星石らしいってことかもしれないし、無理せずにやりたいようにやってくれれば。」 マスターが僕に求めているもの、それは多分、対等な立場で語り合える、生きるうえでのパートナーとでも言うべき存在。 自分ではそんな存在になるのは無理だと思って最初から諦めていた。 僕は自分を伝えることができないから、あくまでもドールとしての立場を貫いて下に控えているよりほかにないと。 振り返ってみれば、今までだっていつも似たようにして自分自身が本当に求めているものを周囲にひた隠しにしてきた気がする。 でも・・・この人とならそんな自分をも変えていけるかもしれない。 この人は僕と同じ目線で考えようと努力してくれるし、拙い僕の自己主張も一所懸命に読み取ろうとしてくれる。 そして、そうやって感じ取った僕の考えを可能な限り尊重しようとしてくれている。 だから、僕もそれに最大限応えたい・・・。 蒼「・・・マスター、さっきの紅茶のお返しに今度は僕が美味しい緑茶を入れてみせますからね。」 マ「うん、ありがとう。期待しているよ。」 僕の言葉に対し、マスターが笑顔で答えてくれた。 今はまだ、こんな風にしか伝えることはできないけれど、いつかはきっと・・・。 [付録] お茶の入れ方 ┌──┐ i二ニニ二i i´ノノノヽ))) Wリ゚ -゚ノリ これであなたも美味しいお茶が飲める! ・・・かも /つ旦O―‐-.、 (´ 旦 ) [i=======i] 〈紅茶・ゴールデンルール〉 1. やかんに汲みたての水を入れて沸騰させます。5円玉くらいの泡がボコボコ出ている状態が目安です。 2. 紅茶を入れる前に、まずポットとカップにお湯を注ぎ、全体を温めておきましょう。 温めたポットに、ティースプーン1杯(2~3g)を1人分として、人数分の茶葉を入れます。 細かい茶葉は中盛、大きい茶葉は大盛にするのが目安です。 3. 沸騰したてのお湯を人数分注ぎ、すぐにフタをして蒸らして下さい。 この時、沸騰したお湯を勢いよく注ぐのがコツです。(1杯分150~160mlが目安) 4. 蒸らす時間は、細かい茶葉は2分半~3分、大きい茶葉は3~4分が目安です。(ミルクティーのときは、やや長めに) その間ポットにティーコジーやティーマットを使うとさらに保温効果が上がります。 おいしい紅茶を入れるには、温度を下げないことがポイントです。 5. ポットの中を、スプーンで軽くひとまぜします。 6. 茶こしで茶ガラをこしながら、濃さが均一になるように廻し注ぎしましょう。 "ベスト・ドロップ"と呼ばれる最後の一滴まで注いでください。 ※ただしダージリンは、「緑茶」に近いので85℃程度で入れましょう。 〈煎茶〉 70 ~90℃ 5人分で10g(大さじ2杯) 2~3人分の場合は1人分3g(ティースプーン1杯) 湯量:1人分あたり60~90cc(高級なものほど少なめに) 1. 人数分の茶碗にお湯を8分目ほど入れ、お湯を冷まします。 2. 急須にお茶の葉を入れ、茶碗でさましたお湯を注いで約1分(2煎目は約20秒)待ちます。 3. 茶碗に均等に廻しつぎし、お湯が残らないよう搾りきります。 〈玉露〉 50 ~60℃ 3人分で10g(大さじ2杯) 湯量:1人分あたり約20cc(茶碗は玉露用の小さめのものを) 1. 急須にお湯を入れ、お湯を冷まします。 2. 急須のお湯を茶碗に7分目ほど入れ、残ったお湯は捨てます。 3. お茶の葉を急須に入れ、茶碗のお湯を急須にあけて約2分(2煎目は30秒)待ちます。 4. 茶碗に均等に廻しつぎし、お湯が残らないよう搾りきります。 〈番茶・ほうじ茶〉 熱湯(95~98℃) 5人分で15g(大さじ2~3杯) 湯量:1人分あたり約130cc 1. 急須にお茶の葉を入れて熱湯を注ぎ、30秒(2煎目はひと呼吸、お湯を入れてすぐ茶碗についでも可)待ちます。 2. 茶碗に均等に廻しつぎし、お湯が残らないよう搾りきります。
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ある中華料理人の3倍返し 19KB 虐待-いじめ 調理 駆除 現代 久しぶりの投稿、1日早いネタ ある中華料理人の3倍返し ・小ネタで時期ネタその2、甘味処 ゆうか~聖戦の巻~の続きになります ・この所人間の会話ばっかりだったからゆっくり分多めにした・・・つもり ・俺設定満載です、ご注意下さい ・希少種優遇してます、これもご注意を ・自分みたいな底辺作家の底の底に居る奴がコンペになんて出せる訳がないでしょぉおおおおおおおおおおorz 参加は・・・どうしよう--; ―――3月7日 俺は今・・・悩んでいる。 何故かと聞いてくる奴はいないけど勝手に答えよう、ホワイトデーのお返しで悩んでる。 先月は姉さんの飼いゆっくりのゆうか(胴付)からチョコを貰ってしまった・・・ しかも甘い物が苦手な俺向けにカカオ99% 義理にしては手が込んでたな・・・ 流石は姉さんが教育しただけはある・・・。 ってな訳でお返しをするべく今、悩んでいる・・・。 まあ元々頭を使うのは苦手な方だし、ただ考えるよりも試行錯誤してみよう。 今回はその練習の為にゆっくりを用意した 子れいむ、子まりさ、子ありす、子ぱちゅりーの計4匹。 水槽の中に突っ込んで寝かせていたが今さっき起きた様だ・・・。 「きょきょきゃりゃだしぇくしょじじい!」 「はやきゅまりしゃをだしゅにょじぇ!」 「ちょきゃいはにゃあみゃあみゃがちゃべちゃいわ!」 「ぱちぇちゃちをおきょらちぇるとひどいめにあうわよ!」 うん、見事なゲスだ。 さそかし美味しく料理されてくれるであろうよ・・・。 じゃ、まずは・・・れいむから逝くか。 俺は水槽から子れいむを掴み出した。 「おしょりゃをちょんじぇりゅみちゃーい」 そうか、良かったな。 「やいじじい、しゃっしゃちょあみゃあみゃよこちぇ!」 言い切った途端かよ・・・ まあいいだろう、トマトジュースでも飲みな。 と言って俺はラー油をスポイトで子れいむの頭に1滴垂らしてやった。 「あちゃみゃじゃにゃくっちぇおくちにいれ・・・がら゛ぁああああああああああああ!」 何で頭に垂らしたのに辛いって分かるんだこいつ等は・・・ 全身で味が分かるとかありえねーだろ・・・。 5分後・・・ 「がら゛い゛ぃぃぃぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!」 余程辛かったのかまだ俺の手の上でウネウネ悶えてやがる・・・ 正直・・・キモい。 あまりにキモいからもう少し痛ぶってやるか。 引き続きスポイトのラー油を今度は子れいむの右目に1滴垂らす。 「がぁあああああああああああああ!れいみゅのおべべがあぁあああああああああ!!」 ほれ、次は引っくり返して足?の部分。 「でいびゅにょあんよがああああああああああああああああああああづいぃぃぃぃいいいいい!!」 そのまま90度回して尻の穴。 「でい゛びゅにょあにゃりゅぎゃあああああああああああああああああ!!!」 また引っくり返して逆の穴。 「みゃみゅみゃみゅぎゃやげぢゃうぅうううううううううううううううううう!!!!」 位置はそのままお待ちかねの口の中。 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛・・・」 「あ゛っ・・・ゆ゛ぁっ・・・」 ふむ・・・ま、こんだけ痛ぶっときゃそれなりに甘くなっただろ。 んじゃ、試作開始と行きますか。 んーとまず鍋に少量のサラダ油を入れ火を付けて、鍋全体に油が馴染んだら一旦捨てる。 今度はその鍋にラー油を少々、温まったらニンニク、ショウガ、長ネギのみじん切り、そして(以下省略 よし、出来た。 名づけて〔辣椒慢地零無(ゆっくりれいむのチリソース炒め)〕・・・ってちっがーう! お返しのお菓子を作る筈が何やってんだ俺は! まあ作っちまった物はしょうがない。 責任持って食うか・・・。 モグモグ・・・ ・・・あまっ! 何じゃこりゃ・・・チリソースが滅茶苦茶甘くなってるぞオイ! これじゃチリソースじゃなくてシロップだ! まさかゆっくりの効果で・・・ いや、まさかな・・・。 今度こそはお菓子を作ろうと今度は子まりさの頭を掴んで出した。 「おしょりゃをちょんじぇりゅみちゃーい」 はいはい、そうですかい。 「やいじじい、はやきゅまりしゃにあみゃあみゃをよきょしゅにょじぇ!」 やっぱりこうなるのか・・・ どいつもこいつも同じ反応で味気ないな・・・。 まあいい、とりあえずこいつはまずぼうしを奪うのが基本だったっけな とりあえずぼうしを取ってフライにしてやろう。 「まりしゃにょおぼうしきゃえしぇぇえええええええええ!!」 はいはい、ちょっと待ってな。 まずぼうしを溶き卵と醤油、片栗粉を混ぜた物を付けて・・・っと 鍋にラー油をはってカラッと揚げる。 ジュワァアアアアアアアアアアアア・・・ 「まりしゃにょだんでぃーにゃおぼうしがあーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!」 この大きさなら1分も揚げれば十分だな 引き上げて油を切ってはい、終わり。 「ま・・・まりしゃにょ・・・おぼうし・・・」 ほれどうした? しっかり舐めないとおぼうしは元に戻らないぞ? 「ゆ・・・ぺーろぺーろ、がらぁーーーーーーーー!」 そりゃ辛いだろうな・・・ラー油だし。 10分後・・・ 「ぺーろぺーろ、がらぁぁぁぁぁぁぁぁ!ぺーろぺーろ・・・がら゛い゛よ゛ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 さっきから同じ事の繰り返し・・・ もう俺が手を出すまでもなく勝手に自滅してくれるだろう。 30分後・・・ 「ぺーろ・・・ぺー・・・もっちょ・・・ゆっ・・・」 おっと、今死なれては困るんだ。 どうせ死ぬんだけど死ぬんなら鍋の中で死んでくれ。 急ぎオレンジジュースを辛うじて死なないぐらいに回復するまでかける。 「んー・・・しゅっきりー!」 よし、持ち直した。 じゃあ早速お前は料理されてくれ。 「じょぼじじぇじょんにゃぎょぢょいうにょー!」 まず子まりさに軽く振り塩。 「やめちぇー!どくまきゃにゃいじぇーー!」 すぐさま高温の鍋で頭とケツの両面を焼く。 ジュゥゥゥゥゥゥ・・・ 「あちゅい!あ゛ぢゅい゛ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 子まりさを一旦避けて・・・ 鍋にひき肉、長ネギとショウガのみじん切りを入れて炒めて豆板醤とトリガラスープ ふつふつ煮立って来たら子まりさを(以下省略 良し、完成! 名づけて〔麻婆慢地毬差(ゆっくりまりさのマーボーまんじゅう)〕・・・ってウォイ! また俺って奴は何やってんだよ・・・ しかも今使った豆板醤はこの前試しに仕入れたジェロキアで作った奴じゃねぇか・・・。 まあ・・・やっちまったもんは仕方がない こいつも食うか・・・モグモグ ・・・めっちゃあまっ! え?何で?ありえんだろ! まさかこの豆板醤失敗作・・・? 試しに使った豆板醤を舐めてみる・・・うん、辛い。 鍋に残った麻婆醤を舐めてみる・・・うぇっ、甘い。 ゆっくりとはここまで辛味を殺すのか・・・ この無駄な主張と存在感・・・恐るべし。 残り2匹か・・・ 良く考えてみたらデザートが淋しい中華しか作れない俺がお菓子作りをしてるのも何か滑稽に思えてきたな・・・。 ん? お菓子・・・そうだ! 中華にはアレがあったじゃないか! 次こそは成功させるべくまず子ぱちゅりーを水槽から引っ張り出す。 「おしょ・・・エレエレエレ・・・」 おっと勿体無い! まだ吐いて貰う訳にはいかんから口に詰めとけ。 んーっと・・・あ、ガムテープでいいか。 ビーッ・・・ペタリ。 「むぐ、むぐぅうううううううううううううううう!」 ついでだ、逃げられない様に足?にも貼っとこう 何か膨れてきてるけど痛ぶる必要なくなったっぽいしいっか。 「ぶぅ、んぶぅうううううううううううううううううううううう!!」 まず薄力粉と強力粉をふるいに掛けて・・・ サラダ油と卵を軽く混ぜて・・・っと。 この2つを捏ね合わせある程度まとまってきたらお待ちかね ぱちゅりーのクリームを・・・全部でいっか。 ・・・あれ?目がなくなってそこからクリームが漏れてる。 足じゃなくて目元に貼っておくべきだったか・・・ まあいいや、口のガムテープ剥がして続きを作るか。 バリッ 「い゛っ・・・うああああああああああああああ!」 いけね・・・ほっぺの部分まで剥がしちまった。 歯が剥き出しになっちまったけど・・・ま、いっか。(ギューーーっ) 「あ゛ーっ!あ゛ぁ゛ーーーーーーーーーーーーーーーー!」 ニュルッ・・・ポトッ・・ボトッ うーむ・・・キモい! よくもまあ姉さんは毎日毎日こういう事やってられるよなぁ・・・。 「あ゛・・・あ・・・」 おっと、もう出ないみたいだな・・・ んじゃこの子ぱちゅりーの残骸はゴミ箱へ。 ポイッ、ストン 良し、ストライク! んじゃ改めて・・・ これらを耳たぶほどの固さになるまでこねたら少し寝かして・・・ その間に中に包む餡の準備をするか。 今回はあくまでも試作だからな・・・ 黒ゴマだけでいいか。 それと忘れちゃいけないのはコイツだ。 水槽から最後の1匹・・・ありすを引っ張り出す。 「やめちぇ!ありしゅにしゃわりゃにゃいじぇ!」 ほう・・・こいつは反応が違うのか 最後の最後でいい物が見れた・・・気がする。 「やみぇりょきょにょいにゃきゃみょにょ!ありしゅをじょーしゅりゅにょ!」 どうすると言われてもなあ・・・ 美味しく料理するとしか答えられん。 えっと確かこう上下を擦ってやれば・・・ 「やみぇ・・・やぁ・・・あ・・・んっほぉおおおおおおおおおお!」 ・・・確かまだ子供なんだよなこいつ 前に見た成体のまりさよりも立派な物持ってやがる・・・恐ろしい。 んっと、次はこの生えてきた物を果物ナイフでみじん切りにしてっと・・・ トトトトトトトトトトト・・・ 「い゛だぁああああああああああああああああ! や゛み゛ぇ、や゛み゛ぇじぇえええええええええええええええ! ありじゅにょべにべにぎゃああああああああああああああああああああああああああああああ!」 みじん切りにしたら黒ゴマと合わせて・・・ 別のボウルにカスタードクリームを出しておく・・・っと。 「あ゛ぶぁ、ぶぅうぇえええええええええええええええええええええええっ! も・・・っちょ・・・ゆっ・・・おえええええええええええええええええ!」 ん、もう出ないな んじゃこれもゴミ箱へ・・・ ポイッ、ストン それじゃ寝かせてた生地を餃子やワンタンの皮と同じ方法で伸ばした物と少し厚めの丸形の台の2種類用意して 丸型の台の上にカスタードクリームと黒ゴマとぺにぺにのみじん切りを混ぜ入れ 薄めに伸ばした生地を被せて(以下省略 良し出来た! 名づけて〔慢地有派中月餅(ゆっくりありすとぱちゅりーのカスタードげっぺい)〕 今度こそお菓子が出来た! バンザーイ! だがしかし・・・不味けりゃ渡せないからどk・・・もとい、味見はしないとな。 モグモグ・・・ ・・・ なんつーか・・・期待ハズレな味だなオイ おっかしーな ちゃんと覚えた通りに作ったのに。 「何やってんの?」 ってうわぁ! 何だ・・・姉さんか、驚かせないでくれよ。 「驚いたのはこっちだっての・・・で、何やってたの?」 いや、まあ、その・・・ 「(ジー)!はっはぁーそういう事」 う・・・バレた。 「とりあえず口止め料代わりにその月餅1個貰うわよ」 ああ、はいはい、どうぞどうぞ 「モグモグ・・・うん、悪くはない」 そりゃどおも。 「でも多分絶対ゆうかには渡せないでしょうね」 う・・・ 是非ともその理由をお教え願いたい。 「答えは簡単、ゆうかは赤ゆの頃からずっと私の作ったデザートを食べて育ったから」 ・・・ごもっともなお答えで。 やっぱ俺の付け焼刃程度のお菓子じゃ通じないか・・・。 期待ハズレな味に感じたのもそのせいだな、きっと・・・。 「何もお菓子会社の陰謀に乗らないでも無難に花屋に貢献したら? その方が簡単だし安上がりよ、あんたの場合」 ・・・ご忠告感謝致しますオネエサマ。 「感謝するなら何か私のブログに乗せるに足る情報ない?ここの所更新してなかったからそろそろ何か欲しいのよ」 ああ、それなら・・・ これ食ってみ。 先程作ったマーボー饅頭とチリソース炒めを出す・・・ バキッ!! その瞬間、姉さんにアッパーカットをお見舞いされた。 「あんたねぇ・・・私が辛いの苦手だって知ってるでしょ!」 イタタ・・・ それは知ってるよ、知ってるからこそこれを出したんだよ! 「・・・どういう事?」 説明は後だ、とにかく食ってみてくれよ。 姉さんは仕方がないと言ってしぶしぶ食べ始めた・・・。 そして一言こう言った。 「何・・・これ?すごく甘いんだけど? どう見ても・・・ってか匂いもしっかり辛そうなのに」 ああ、良かった・・・ 俺の味覚が狂った訳じゃなくて・・・。 とりあえず俺はどうしてこうなったかを説明した。 「・・・それ、本当なんでしょうね?」 おいおい・・・嘘ついて俺に何の得があるんだよ? 多分これは誰も知らないと思うぞ・・・ やろうともしないだろうし。 「でしょうね・・・あんたの手違いに感謝するわ」 そいつはどうも・・・ じゃあそろそろ片付けて寝るとするかな。 「そうね、私もこの事ブログに書いたら寝るわ・・・あ、掃除もちゃんとしなさいよ?」 ・・・へいへい。 ―――3月13日 花屋に行ったはいいが金が足りなかったので野生の花、もしくは苗でも探そうと俺は山へ行った。 山菜を集めてた爺さんの話によれば五合目まで登ったあたりに花が沢山咲いた野原があるという・・・ その言葉を信じて来たのはいいんだが・・・ 「むーちゃむーちゃ」 「ちあわちぇー!」 「むししゃんまっちぇー!」 「んめっ!これうんめっ!」 「みんなおなかいっぱいになった?」 ・・・どうやらここに野良ゆっくりが住み着いてほぼ全滅した様だ。 いるのはれいむ、子れいむ3、まりさ・・・か。 ここまで来たのに手ぶらかと思うと何ともやるせない気分になる・・・。 「ゆゆ?あんなところにじじいがいるよ!」 「ほんちょじゃ!」 「じじい、あみゃあみゃよこちぇ!」 「はやきゅしちぇにぇ、くじゅはきりゃいじゃよ!」 ふむふむ・・・れいむ、子れいむは全部ゲスか 「みんななにいってるの!ゆっくりしないでにんげんさんにあやまってね!ころころされちゃうよ!」 まりさは普通なのか・・・。 「なにいってるのぉー!まりさこそゆっくりしてないでそのじじいをやっつけてね!」 『しょーじゃしょーじゃ!!』 というゆっくり共のやり取りを無視して俺はまりさを掴んで持ち上げ、目線を合わせた。 「おそらをとんでるみたーい!」 そうか、良かったな。 じゃあ俺の話を聞いてくれ。 「ゆ?ゆゆ?にんげんさんたすけてぇえええええええええええええ!」 落ち着け、別に取って食う訳じゃない お前に少し話があるんだよ。 「ゆ?おはなし?」 「なにやってるのまりさ!さっさとそのじじいをやっつけろぉおおおおおおおおおおおお!」 ズドンっ! お前は黙ってろ! 「おぞらをどんでるみだ(ドシン)っぶぇ!!」 『お、おきゃーしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!』 れいむの眉間に蹴りをかまして吹っ飛ばす、子れいむは親れいむを追って行った。 これで静かに話が出来る・・・。 「あの・・・にんげんさん、おはなしって?」 ん?ああ・・・そうだった。 お前にいくつか質問をしたい。 まず1つ目、お前は何であんなゲスと番になったんだ? 「なりたくってなったわけじゃないんだよ・・・ あのれいむはいやがるまりさをおいつめてむりやりスッキリーさせられたんだよ・・・」 ああ、要するに逆レイポゥで規制事実を作らされたのか・・・ それはご愁傷様だ。 それじゃ2つ目 ここに花が沢山咲いていなかったか? 「ここにきたばかりのころにはいっぱいはえてたよ・・・ でもれいむとおちびちゃんがたくさんたべちゃった・・・ なんどもやめさせようとしたんだけど・・・まりさはかりがへたでみんなをゆっくりさせられなかったから・・・」 ああ、良く見ればぼうしにバッチの跡があった・・・ つまりお前は元飼いゆって訳か。 「うん、ぎんバッチさんをつけてたことがあるよ」 で、散歩中だか不法侵入された家の中だかでれいむに襲われてお前は捨てられた・・・と? 「・・・・・・・・・・うん」 ああ・・・嫌な事思い出させちまってスマン じゃあこれが最後の質問だ、ここ以外で花が沢山咲いてる所を知らないか? 「このやまにはここいがいにおはなさんがあるばしょはないよ・・・」 そっか・・・ つまり残ってる花はれいむを蹴り飛ばした方向に咲いてるあれだけか・・・ 聞きたい事を教えてもらった礼をしなきゃいけないな・・・ なあ、お前・・・飼いゆっくりに戻りたくはないか? 「もどれるんならもどりたいよ・・・でもまりさはすてられちゃったし」 勿論同じ飼い主の所って訳にはいかないが・・・他にお前を飼ってくれそうな奴を探してやるよ。 「ほ・・・ほんとうに?」 ああ、しかもあのれいむは二度とお前の前に現れないオマケ付きでな。 「あ、ありがとうにんげんさん!」 さってと、じゃあ無駄足かと思った腹いせにれいむと子れいむを潰すか。 蹴り飛ばしたれいむの所へ向かうとまだ気絶しているれいむを必死に舐めている子れいむの姿があった。 と、言う訳でお前等はこの野原の肥料になって貰うぞ。 『でょぼじでぇじょんやきょちょいうにょーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!』 さて、親れいむの方はまだ大口開けて気絶してやがるな・・・ その間に準備をするか。 俺はポケットから山菜取りをしてた爺さんから貰ったねずみ花火を出した。 最近この山の中には猪が出るらしく一定の間隔でこのねずみ花火に火を付けて投げると猪が逃げるらしい・・・ 他にもロケット花火とか火薬の匂いと大きい音が出る物なら何でも使えるそうだ ま、俺は猪ぐらいなら素手で何とかなるけどね。 ありったけのねずみ花火に火を付けて親れいむの口の中にほおり投げて・・・っと。 シュゥゥゥゥゥゥゥ・・・・・・・パンッ!パンッ!パパパパパパンっ! 「ゆ゛!が!っび!ぐ!ヴェ!あ゛!がぁ!びぃ!ヴォエ!あ!げ!ご!ヴァ!んっ!っぴぃ!」 『お、おきゃーしゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!』 パパンっと音がする度に面白いぐらいに鳴きやがる・・・ うーむ・・・何か虐待鬼井山の気持ちが少しだけ分かった気がする。 ついでに何故か鞄に入ってた爆竹も使うか しかもこの爆竹は中国でお祝いによく鳴らす特注品、街中で鳴らせば近所迷惑間違いなしの一品だ。 爆竹に火を付けて再び親れいむの口の中に突っ込んで・・っと。 シュゥゥゥゥゥゥゥ・・・ パパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパパ・・・ 「あ゛がぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!」 やべぇ・・・かなり楽しいかも こいつらが叫ぶ度に日々のストレスが消えていく様だ・・・ こんな事なら倉庫に眠ったまんまの爆竹も持ってくりゃ良かったな。 「あ゛・・・あ゛っ・・・」 うっわ・・・口の中真っ黒焦げ もうまともに喋れないなこりゃ・・・。 目も飛び出して頬も穴だらけ こいつはもう放っといても勝手に肥料になるだろ。 さて、子れいむは・・・ 『・・・』 どうやら爆竹の音で気絶したらしい・・・ 餡も少し吐いてやがる。 よし、楽しい工作といこう! まず気絶してる子れいむ2匹を親れいむの目の代わりに突っ込んで グイグイ・・・ よし、入った。 少々眉間に横線入ってあんこが出てるけどまあ平気だろ。 残った子れいむは・・・ケツの穴にでも入れとくか。 ズボッ 良し、飾りがはみ出してるけどいいだろ。 10分後、こいつらを埋めるべく穴を掘っていたら子れいむ共が目を覚ました。 「んっ・・・みゅ・・・ありぇ?」 「ふぁああ・・・ゆっきゅりおき・・・ありぇ?」 おはよう、生ゴミ。 「れいみゅはにゃみゃぎょみじゃにゃい!」 「にゃんじぇうごけにゃいにょおおおおおおおおおおお!」 いいや、お前等は生ゴミだ。 何故なら今から俺が埋めるから。 動けない理由はな、お前等はお袋さんの目の代わりになったからだ。 「にゃんじぇしょんにゃきょちょしゅりゅにょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 「きょれじゃにょーびにょーびできにゃいでちょぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」 やっぱりゲスの子はゲスか・・・ 最早何の躊躇もない、即埋める。 およそ70cm程の深さに掘った穴にれいむを投げ入れた。 「じゃしぇー!きょきょきゃりゃじゃしぇぇーーーー!」 「きゃわいいれいみゅをちゃしゅけりょぉおおおおおおおおおお!」 あー五月蝿い。 お、手頃な石がありやがった。 俺は漬物石サイズの石を子れいむ共に目掛けて投げ捨てた。 「しゃっしゃちょ・・・ッブェ!」 「はやきゅし・・・ブフェッ!」 ふう・・・静かになった。 さ、埋めよう。 5分後、埋め終わった俺は良さそうな花を探し出したが殆どが食いかけだったり枯れ始めていたり・・・ 諦めかけた時まりさが花の種を見つけてくれたのでそれをゆうかに渡す事にして下山した。 そして山のふもとに到着した時に山菜を取ってた爺さんに会った。 そしてその爺さんがまりさを世話をしてくれるというのでまりさを引き渡した。 これでまりさとの約束は守れた訳だ・・・良かった良かった。 ―――3月24日・夜:お兄さんの部屋 どうしてこうなった・・・ 部屋の入り口で三つ指ついたゆうかがかしこまって顔を赤くしながら俺を見る。 何故か俺まで正座をしてる・・・足痺れた。 「ふつつかものですが・・・」 いや、ちょっと待て、何でそうなる? 「もぉ、お兄さんったら・・・分かってる癖に///」 え・・・? そう言ってゆうかが取り出したのはおよそ七分咲きの花が生えた植木鉢・・・ まさか俺が渡した花の種? 「そうですよ・・・そしてこの花が・・・お兄さんの返事・・・ですよね///」 返事って何の事だ? って聞ける雰囲気でもないよな・・・ ただ黙ってゆうかの話を聞く・・・。 「本当は種を見た時点で気がつくべきでした・・・これがアネモネの花だって事に」 アネモネ・・・ !!? 「だから私も改めて・・・」 そうだ・・・ 前に姉さんに無理矢理、花言葉を暗記させられた事がある・・・ アネモネの花言葉は真実・・・そして・・・! ゆうかが植木鉢を両手で俺の前に出し、頬を染めた満面の笑みでただ一言・・・こう言った。 「私も・・・あなたを愛します!」 ~~Fin~~ ・後書きっぽい何か 今日18時から急遽出張・・・orz 時期ネタ書いたはいいけど1週間は帰ってこれないので遅いよりは早い方がいいだろうと今投下 色んな意見頂ければ幸いです byマーラーあき 過去書いた物 (省略) ・ふたば系ゆっくりいじめ 1005 16匹の子まりさ10/16 ・ふたば系ゆっくりいじめ 1027 小ネタの寄せ集め~スパイスボックス~ ・ふたば系ゆっくりいじめ 1044 ある場での密談 マーラーあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ケッ -- 2015-08-17 22 11 12 嫉妬厨は死ねpq -- 2012-11-20 16 03 51 パルパルパルパルパルパル…末永く爆発しろ… -- 2012-09-25 19 43 44 料理人さん相手では分が悪い・・・ 祝福するからあにゃるに爆竹いれさせてよ -- 2012-08-31 10 38 11 爆竹っていいよね〜f^_^; -- 2011-02-13 12 22 12 普段であればパルパルするところなんだが、この料理人さん相手では素直に祝福せざるを得まい。。。 -- 2010-12-21 02 30 43 お前ら嫉妬深過ぎるぞ… でもやっぱり料理人さんはゆっくりもげていってね! -- 2010-09-01 02 06 27 リア充さんは爆発して木っ端微塵になって死んでね!!! -- 2010-08-14 21 20 03 何この落ち?みてて胸糞悪くなったわ くそが・・・・・・(´;ω;`)ブワッ -- 2010-08-13 13 40 42 チッ!! -- 2010-08-12 19 20 57 料理人のばかぁぁぁぁぁぁ!!! ケッ! -- 2010-08-12 03 40 16 ケッ! -- 2010-07-17 23 56 52
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☆4のキャラを手に入れる為にはキャラガチャは必須ですよね!でも、お目当てのキャラが出るまでまわしてたらいくらあってもたりません!そんな貴方にとっておきの裏技教えます!ジュエルを手に入れる方法はゲーム内でもらえる分の他は、ウェブマネーで購入する方法がありますが、今ならそのウェブマネー10000円分が超簡単に無料でGETできちゃうんです! 詳しくはこちら⇒http //urx.nu/afHC
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『ゆ虐にも補助金を』 テレビで民主党の政策を観ていての思いつきです。 前に書いた『ゆ虐ツアー』の続きみたいなものです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ゆっくりの虐待は国民のストレスを緩和し、人間関係の改善に貢献している。 これによって国から、ゆっくり虐待に関する物に対して補助金が支給される事となった。 この補助金によりゆ虐ツアーも大幅な値下げが行われ、俺も満足出来るまで参加出来るようになった。 選挙には行ってないけど民ゆ党ありがとう。 前まで日帰り1回1万円だったのが、値下げで5千円にまで下がったのだから単純に倍は行く事が出来る。 不景気のせいで給料を下げられて、行きたくても行けなかったので楽しみで仕方がない。 集合場所に到着すると、既に多くの鬼威山や鬼姉山が揃っていた。 受付を済ませて車内で待つ事にする。 割り当てられた座席に座ると、枝付の赤ゆが備え付けられてあった。 軽くつついてみる 『ユピィユピィユピィ』 何か鳴声を上げてはいるが、目は開いていないので無意識のようだ。 そうこうしているうちに車内には、沢山の人が乗り込んでくる。 全席が埋まっていくのを眺めながら、現代社会のストレスが生んだゆ虐産業の凄さを思う。 実際に俺がゆっくりを虐待するようになってからは、胃痛が無くなり週末が楽しみになった。 健康状態も良好でまさにゆっくり様々である。 「本日は当方鬼月観光の「ゆ~楽満喫田舎体験ツアー」をご利用頂きありがとうございます。このバスはこれよりSS村へと向かわさせていただきます。私はガイドを務めさせて頂きます牧村香と申します。道中2時間ほどのお付き合いよろしくお願いいたします。」 ガイドの挨拶に拍手で応える。バスはゆっくり動きだし一路SS村へと向かった。 早速座席に置いてある赤ゆで、楽しませてもらおうと枝を手に取る。 まずは何から始めようかと思案していると、隣に座った男性が注射器を取り出した。 何を始める気かと様子を伺っていると、その男性は俺の方を向きニヤっと笑い声をかけてきた。 「やっぱ気になる感じ?俺ってさぁ~赤ゆが苦しむ声聞くとQNQNくるわけ~だからこの注射器使ってやろうと思ってさぁ~」 赤ゆから餡子でも吸い出すのかと思いきや、枝に空の注射器を刺して枝の水分を抜きだした。 この水分は、糖質をたっぷりと含んだ赤ゆの養分である。 その栄養が奪われて赤ゆの顔が苦悶に満ち干からびていく、男性は息を荒げながらドンドン吸い上げる。 『ぴぃぃ・・・・くるちぃぃぃ・・・・』 苦しみの余り目を開いていく赤ゆ達、だがまだ枝からは離れる事は出来ない。 男性は今度は、備え付けのオレンジジュースを別の注射器に吸い上げ出す。 注射器には塩を先に入れてあり、しっかり混ざるように良く振る。 その塩入オレンジジュースを枝に突き刺し注入していく。 すると今度は赤ゆは真赤に染まって膨れだす。 『ゆぎぃぃぃぃ!あちゅいぃぃぃ!ゆっぐちできにゃいぃぃぃ!!!』 枝に着いたまま激しく揺れて苦しむ赤ゆ達、だがオレンジジュースの効果だろうか?苦しみながらも成長しているようである。 あっという間にプチトマトサイズから、ピンポン玉にまで大きくなった。 「いいねぇいいねぇ~QNQNくるよ~もっと聞かせてよ沢山でいいよ。」 大きくなった赤ゆに直接注射器を刺していく、刺された赤ゆは大きく目を見開き涙を流しながら懇願しだす。 『やめちぇぇぇ!まりちゃにゃにもわりゅいこちょちちぇにゃいよぉぉぉ!』 「鳴けぃ!喚けぃ!そしてぇぇ!!死ねぇ!ひゃはははははは!」 『やめちぇあげぇちぇぇ!おねいちゃんいたがっちゃるよぉ・・・』 何度も刺される赤ゆ、その間他の姉妹はその様子を見ながら泣くしか出来なかった。 刺される度に塩入オレンジジュースを注入される。 赤ゆの身体を塩が蝕むが、オレンジジュースの治癒効果で治ってしまう。 急激な成長は、壮絶な苦しみを伴い繰り返されていく。 やがてそれは破綻をきたした。 『も・・・どゆ・・ぐ・・り・・じだ・・が・・・・だ』 「月を見る度思い出せ!ひゃははははは~」 いや思い出そうにも既に死んでますって、それに今はまだ朝ですよ・・・・・ 餡子を吐き出して最初の1匹目は、短いゆん生を終えた。 同様の手段で残りの姉妹も、たっぷりと時間をかけて命を弄ばれていく。 俺はその様子を熱く鑑賞してしまった。 気が付けば隣の男性に、自分の分の赤ゆを差し出してまで見とれていたのだ。 目的地につくまでの時間が、あっと言う間に過ぎてしまった。 「みなさま御疲れ様でございます。まもなくSS村に到着いたします、 赤ゆをまだお持ちのお方は、お楽しみ残しの無いようにお願いいたします。」 バスガイドの案内によって、車内に断末魔の輪唱が奏でられる。 これにより鬼威山達は、ゆ虐気分を更に盛り立てていった。 バスから降りるとまず目に付くのは、バスケットボール大のゆっくり達。 『さっさっとくそどれいはれいむにあまあまをよこしてね!くずはきらいだよ』 「代わりにこれを喰らいなぁ!うりゃぁぁぁ!!」 『はやくしないとせいさいす・・ごぉぐぅぅぅぅぐぇぇ・・』 次々と手加減無しの強烈な蹴りを喰らって潰れていく。 これが噂のウェルカムキックである。 キックを終えた鬼威山達は、ゲートをくぐって施設の中へ入場していく。 昔は過疎化した村を利用したボロい小屋ばかりであったが、最近は綺麗な建物が随分増えた。 よほど儲かっているらしい。 まずは施設のロビーで受付を済ませなければならない。 この上は宿泊施設になっていて、泊りがけでのゆ虐も可能になった。 ロビー中央には肌色のバーバーパパのような生き物が、涙を流しながら喚いている。 『どぼじでごんなことをするのぉぉ~どすはなにもわるいことしてないよぉ~』 お飾りと髪の毛を奪われて、念入りに足焼きまでされたドスまりさのモニュメントだ。 2m以上もある巨大な肌色の生き物が、涙を流しながらうねっているのは壮観である。 だがゆっくりと言うよりは、やはりバーバーパパにしか見えないなぁ・・・・ 受付を済ませると赤ゆバッチを、綺麗なメイド姿のお姉さんがつけてくれる。 女性には、イケ面の執事が対応すると言う木目細かいサービス。 赤ゆバッチとは赤ゆの頭に中枢餡を避けて安全ピンを、ダイレクトにぶっ刺しただけの物である。 ピイピイと鳴声は聞こえるが真空パックされているので、 体液等で衣服を汚す心配はないから安心である。 「さて今日はどこから行こうかなぁ・・・・・まずはゆーリングでもするかな。」 とりあえずここから一番近い遊技場を目指した。 ゆーリングとは、早い話がボーリングのピンがゆっくりなのである。 1フレーム1回で全部潰したらストラ逝クで、2回で潰したら潰ブレアとなる。 俺の平均アベレージは130前後で、上手くも無いが下手でも無いといった感じだ。 今日こそは叩キーを出してみたいものである。 レーンに足焼きされたゆっくりが10匹並べられた。 『しゃざいにあまあまをようきゅうするんだぜぇ~』 『ここはゆっくりできなぃぃぃぃ』 『あんよさんうごいてぇぇぇ~』 置かれた場所は、かなりの死臭がするらしく騒ぎたてていた。 そこで毎日、大量のゆっくりが潰されているのだから当然であろう。 今日は重めで16ポンドを使い、パワー重視でチャレンジする事にした。 ゆっくりと狙いを定めて大きく振りかぶる。 「おりゃぁぁぁぁ!」 気合と共に綺麗に腕を振り切った!これは手応えあり! 『ゆんやぁぁぁ~こないでぇぇぇぇぇぇ』 『まりさはぷくーするんだぜ~』 『うごけないよぉぉぉ~』 迫り来るボールから逃げようとする者や、威嚇している馬鹿もいた。 ブチュブチュブチュブチュブチュウゥゥゥゥゥゥ 右側から軽いカーブを描いて、ゆっくりを潰していくボール。 残念な事に6匹しか潰れなかった・・・・ 『ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁ!』 『ゆゆゆゆゆゆ・・・ゆっくりできなぃぃぃぃぃぃぃ!』 この1投目は運良く(?)生き残ったゆっくりが、目前に起こった仲間の圧死の恐怖に震えて騒いでいる。 これはこれでなかなか楽しい、続いて2投目を投げる。 『うぉりゃぁぁぁぁ!』 力一杯に投げた。 ボールは物凄い勢いで真直ぐに、残りの4匹へと向かっていく。 ビュチュブチュビチュゥゥ 「あぁ~~残念~1匹残ったかぁ~」 惜しくも最後の1匹は掠めてしまい潰せなかった。 だが何か楽しげに歌っているようなので、きっと恐怖のあまりに壊れてしまったのであろう。 レーンに残ったゆっくりは除去されて、新しいゆっくりが並べられる。 2フレーム目の開始だ、ゆっくりボールを構えて投げていった。 結局終わってみればいつも通りの133で終了、まぁこんなもんであろう・・・・・・ 次は・・・・・・・ ゆっくりパチンコにしよう! これは中央に子ゆっくりが口を開けて固定されている台に、唐辛子の玉を打って楽しむ遊びである。 パチンコで言えば羽物にあたる。 1と書いた場所に玉が入ると、ゆっくりのいる部屋に繋がる道が1回開く。 2と書いた場所なら2回開くのである。 子ゆっくりの口は小さいので、なかなか入らないのが焦らされて楽しい。 遊戯台の釘をじっくりと観察する。 「これは道釘がわるいなぁ・・・・これじゃ玉が寄らない・・・・・ こっちは風車の向きが悪い・・・・開かないんじゃ話しにならない・・・・お!この台いいな!」 優秀台を発見したのでさっそく打ち始める。 しっかり釘を読んだのでガンガン羽は開いてくれた、この調子なら早めに入賞してくれそうだ。 だが思っていたより、玉が羽の開くタイミングに寄ってくれない・・・・ 既に投資は千円目に突入していた。 「おかしいなぁ・・・・誰か裏でタイミング測って羽開けてんじゃないか?」 ありえないとは思いつつも愚痴らずにはいられない、これもギャンブラーの性と言うものであろう。 諦めて止めようかなと思っていたら、玉が羽の中で入っていった。 子ゆは中央の下で、役物に乗って左右に動いている。 これに入れば、V入賞でボーナスゲームの始まりである。 上段ステージの回転台を転がり、子ゆの待つ下段ステージに玉は転がっていく。 「おぉし!いけいけいけぇぇぇ!」 思わずハンドルを握る手に力が入る。 そしてタイミングを合わせたかのように、玉は子ゆの口に入っていった。 ギュインギュインギュイン~ 『きゅぴぃぃぃぃぃぃぃぃ』 大きな音楽が流れ始めて、ボーナスの開始を祝福してくれる。 15Rのすーぱーむしゃむしゃたいむ確定である! 連続して羽は開き続けて、唐辛子で出来た玉は子ゆの口の中へ入っていく。 子ゆは、涙を流しながら悲鳴をあげ続ける。 『ゆぎぃぃがらいぃぃぃぃゆっぐじできないぃぃぃぃぃ』 この玉は全ラウンド終了で、子ゆが息絶える絶妙な辛さで出来ていた。 最終ラウンドまでくると、白目を向き痙攣を起こしだしている。 『も・・・もど・・・ゆっぐち・・・ちたか・・・た』 子ゆが死ぬとボーナス終了、店員に終了確認をしてもらい景品を貰った。 ちなみに貰ったのはゆうかにゃんプロマイドだった。 パチンココーナーを出て次は何をしようかと迷っていたら、広場に人だかりが出来ているのが見えた。 野次馬根性が疼き、つい見物に寄ってしまう。 沢山のギャラリーに囲まれて、中央にいるのは1匹のゆっくり。 それもかなり太っているでいぶであった。 『でいぶはしんぐるでぶなんだよ~かわいそうなんだからあまあまちょうだいね。いっぱいでいいよ。』 れいむさん「しんぐるでぶ」はただの肥満体です。 1人の男性がでいぶにオレンジジュースを舐めさせた。 『ぺ~ろぺ~ろ。ゆゅ?これはとってもゆっくりしてるよ!もっといっぱいちょうだいね でもでいぶはいきをするのもめんどうでいやだよ!おにいさんがれいむにのましてね。』 れいむさんゆっくりは息をしませんよ?空気が汚れるから勝手に吸わないで下さい。 男性はニヤリと笑い、れいむを大きなバケツに固定した。 そしてれいむの口に漏斗を取り付けて、外れない様にガムテープを巻きつけた。 「れいむさんのぉ~ちょっと良いとこ見てみたい! あっそれ!~いっきいっきいっきいっきいっきいっきいっきいっき~」 男性は音頭を取ると、漏斗の中へドボドボと水を流しいれていく。 漏斗が口に入っているので、水を拒む事は出来ない。 みるみる水分を含み膨れていき、バケツにみっちりのサイズへと大きくなった。 こうなるとしーしーで水分を放出しようにも、バケツに圧迫されて出す事は出来ない。 満杯になり漏斗すれすれまで水が溜まって、ようやく注ぐのは止まった。 「息をするのも面倒だと言ったな、今のお前はでかい水風船みたいなものだ。 これで水を吸えても空気は吸えない、お前の希望通りだ!」 そう言って男性は、れいむを放置して立ち去ろうとする。 れいむは助けを求めようと、思わず身体を捻った。 ビキビキビキビキビキ プラスチックで出来たバケツに、罅が入り割れていく。 そして身体を押さえていた物から開放されて、れいむは体内の水を破裂させた。 『いっちっちょっとまってくれぇ・・・・お・・・おっびゃ・・・ぶしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』 れいむは身体を四散させながら、黒い液体を撒き散らして死んだ。 男性は最後まで振り向く事なく、何処かへ去っていった。 良い物を魅せて貰った眼福眼福。 そろそろイベント会場で、催し物が開かれているはず、たしか今日はゆっくり風船割りゲームの日である。 会場には沢山の人が集まっていた。 「皆様~それでは本日のメインイベント!ゆっくり風船割りゲームを開始いたします! 我こそはと思う方はドンドン参加して下さい、1番最速で割れた方には商品として・・・・ [SSホテルでゆうかにゃんと1泊出来る券]を差し上げます。」 どうやらさっきのプロマイドの子のようだ、これは漢(?)として参加せねばなるまい! 大量の男性が名乗りを上げて、ゲームは大いに盛り上がる。 「レディ・・・・・・・・・・GO!」 10匹のゆっくりのあにゃるに風船が突っ込まれていて、それを空気入れで割っていくゲーム。 司会の合図で、俺は一気に空気を流し込んでいった。 『ゆぎぃぃぃぐるじぃ・・・「パァーーーーーーン」・・・・・』 『でいぶはぁぁぁぁぁぁ「パァーーーーーーン」・・・・・・』 『わぎゃらないぃぃぃぃ「パァーーーーーーーーン」・・・・』 1匹割るのに15秒ペース、今の所トップは155秒だからこのまま行けば勝てる! だがその確信で隙が出来たのか、最後の1匹でミスを犯した。 『こんなのとかいはぁぁぁぁぁぁぁじゃ「ぷしゅ~~~~~~~」ないわ・・・・・・』 破裂せずに穴が開き、空気が抜けていってしまった。 これが祟って順位は10位、運も実力のうちとは言え惜しかったなぁ・・・・・ 参加賞として割引券を貰った、次回はツアーに5名まで4千円で参加出来る。 今度は友達誘って来る事にしよう。 次は・・・・・・ゆっくりプロレスでも観戦しよう。 会場につくと試合は始まっていた。 『むきゅぅぅぅ~~~~~!』 「おぉ~とぱちゅりー、ありすのあんよを咥えてジャイアントスイングだぁ! そしてそのままロープに投げるぅ!」 『むきゅう!』 「そして尻ラリアット炸裂ぅ~!ありす堪らず吹っ飛ばされたぁぁぁぁ!」 場内アナウンスの絶叫が会場を盛り上げていた。 リングサイドの席が開いていたので、ここで座って観戦する。 するとリングに、被りつくように観戦している男性とゆっくりがいた。 どうやらあのぱちゅりーのセコンドのようだ。 『おにいさん。おちびちゃんのいろさんはだいじょうぶなのかだぜ?』 「あぁばっちりだ!逆にありすがヤバイぞ、真っ黒だからこの試合で死ぬだろうな。」 『それもゆんめいなんだぜ!がんばれ~おちびちゃん~まりさがついてるんだぜぇ~』 色がどうとか何を言っているのか良く分からないが、まりさらしきゆっくりの頭にデジカメが乗っているのが見えた。 記念撮影でもしているのだろうか? そうこうしているうちに試合は佳境に入っていく。 『むきゅぅぅぅぅぅかじばのくそぶくろぉぉぉぉぉぉぉ!』 ブゥゥゥーーーーーーーーーーーーー!! 思わず飲みかけていたコーヒーを噴き出してしまった・・・・・・ 咽返りながら笑ってしまう。 ゆっくりのくせに糞袋とは、意味分かって言ってるのか? 「おぉぉ~とぱちゅり~ありすを空高く放りなげるぅぅ!」 『むきゅぅぅぅぅ!ひっさつ!ぱちゅり~どらいばぁ~~~~~!!』 ありすのあんよを咥えて引っ張りながら飛び上がる。 そしてぱちゅりーの尻でありすの顔を押さえ、海老反りにしながら落下してリングに叩きつけた。 『ぐぇぇぇぇ・・・・もっど・・・ゆっぐり・・・したか・・・だわ・・・』 カンカンカンカンカン~ 「やりましたぁ~!ぱちゅり~8度目の王座防衛に成功いたしましたぁ~!」 『むきゅう!びくとりぃ!』 これがこの日の最終試合だったらしい、もっと早く見に来れば良かった。 目の前では、セコンドにいた飼い主と親まりさが喜んでいる。 『やっぱりまりさのおちびちゃんはさいきょうなんだぜぇ!』 「うちで自分の食費を稼いでいるのはこいつだけだもんなぁ~親としてどんな気分だいまりさ?」 『むむむむ・・・おにいさんいじわるなんだぜぇ・・・でもじまんのおちびちゃんなんだぜぇ!』 なんだか知らんがいちゃつくな!気持ち悪いわ! ゆうかにゃんに非ずはゆっくりに非ずと、偉い人は言っているんだ! これだから愛で派は困る・・・・・・・ 楽しい時間は早く過ぎてしまう物、そろそろ帰るバスの時間だ。 帰る前にお土産でも買っていこう。 土産物売り場に行くと、沢山の人で混雑していた。 どんな物があるのか見て回る。 赤ゆを塩化ビニールで包んだ[ゆっくりボール] 茎付の赤ゆの真空パック 定番のゆっくり饅頭もある。 足焼きされて生きたまま固定されている[まりさ鉛筆立て]なんて物もあった。 ドスまりさのデスマスクで作った[ゆっくりペナント]は気持ち悪いなぁ・・・・・ 結局、ゆっくりを材料で作ったクッキーを購入した。 明日、職場に持っていって皆で食べる事にしよう。 なんだかスッキリしたので、明日からも仕事を頑張れそうだ! 大きく背伸びをして俺は、帰路のバスに乗り込んでいった。 まさにゆっくり様々である。 終わり ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ニュースを観ながら書いていたら、こんなのが出来てしまいました。 補助金って誰の為に支給される物なんでしょうね? いくらお金が帰ってきたと言っても、元は国民のお金なんだから・・・・・・ あぁ虚しい 誤字・脱字等あれば勘弁して下さい これまで書いた物 anko1218 ゆ虐ツアー anko1232 ゆ虐ツアー お宅訪問編 anko1237 デスラッチ01 雪原のまりさ anko1243 ゆヤンワーク anko1250 デスラッチ02 まりさの思い出 anko1274 デスラッチ03 まりさとつむり anko1276 ゆっくり種 anko1278 ゆっくり種2 anko1282 デスラッチ04 まりさとおにいさん anko1291 ゆっくり種3 anko1296 デスラッチ外伝01 まりさとまま anko1310 ゆっくり種4 anko1314 デスラッチ05 まりさとおちびちゃん anko1331 ゆっくり種5 anko1337 デスラッチ06 まりさとリボン anko1341 デスラッチ07 まりさと春 anko1350 ゆっくり種6 anko1362 ケーキ anko1391 ゆっくり種7 anko1482 ゆっくり種8(終)
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『遠い海から来たゆっくり 彼方からの海流 修正版』 37KB 越冬 群れ 自然界 幻想郷 独自設定 うんしー ぺにまむ 遠い海から~完結です ※「遠い海から来たゆっくり 異郷にて」 「遠い海から来たゆっくり 冬、来たり」 「遠い海から来たゆっくり 蠢動と停止」 「遠い海から来たゆっくり 猛る母性」の続きになります。 遠い海から来たゆっくりシリーズの完結編です。 『遠い海から来たゆっくり 彼方からの海流』 母れいむが、外でやまめと戦ってから十日近くが過ぎた。だんだんと暖かい日が多くなり、どこからか強烈な土の臭いが漂ってくる日もあった。北国の春というのは、穏やかなものではない。粗暴で荒々しい一面を持っている。土臭い臭いと溶ける雪の臭いは、まるで強烈なリズムと熱狂的な音楽で彩られた春の祭典だ。 南国生まれの母れいむは、細かいことは分からなかったが、春が近づいている、すぐそこまで来ている、そのことは空気の臭いと肌触りからなんとなく感じ取れた。 「おきゃーしゃん! またまりしゃにお話してほしいんだじぇ! あったかい海さんの話がいいんだじぇ!」 お話をせがんできたのは、かつてやまめに噛まれて麻痺していた、あの子まりさだった。子まりさは、母れいむの献身的な看護と栄養たっぷりの食糧をたくさんむ~しゃむ~しゃさせてもらったことで、毒は抜け、すっかり元気になっていた。 「ゆゆ~、おちびちゃんは本当に海さんのお話が好きなんだね! いいよ、何度でも海さんのお話をしてあげるよ!」 「海さんのお話はとってもゆっきゅりできるんだじぇ! いつかまりしゃも、海さんを渡っておきゃーしゃんをうまれこきょーさんに連れてってあげるだじぇ!!」 そんなことを言う子まりさに、ゆふふと、母れいむは慈愛に満ちた笑顔を向ける。 そのおうちの隅には、備蓄庫から持ってきたものの、結局食べられなかったオニグルミが転がっている。オニグルミは濃厚な味わいを持っているがとにかく堅く、人間でも熱を通したり、ハンマーとノミで叩き割ることで、やっと中身を食べることが出来るくらいだ。とてもではないが、ゆっくりに噛み砕けるものではない。ここのゆっくり達も、堅果類が全体的に不作の中、ついオニグルミまで拾ってきたものの、食糧として持て余していたというのが正直なところであった。 「くるみさん、みんなのあいどるれいみゅと遊んでね!!」 「ゆっくり! ゆっくりころがるみょん!!」 オニグルミは今ではすっかり、子ゆっくり達の玩具になっていた。こんな無駄な食糧があっても今のところ生き延びられているのは、第一にもみじ達が食糧事情の悪い中、必死に食糧を集めて回ったこと、第二に、南の島から来たまりさによって、海藻が保存食のレパートリーに加わったことが大きかった。 「ゆふふ……れいむのおちびちゃん達、とってもゆっくりしているよ……」 母れいむはオニグルミをボールのようにして遊ぶ、我が子達に目を細めた。寒いが安全な洞窟の中で、母れいむの子ゆっくり達は皆顔色も良く、とてもゆっくりしたゆっくりに育っていた。彼らが遊んでゆっくりしている姿を見るだけで、母れいむはまるで天使に抱擁されているような、ゆっくりした気分になることが出来た。 思えば苦労の連続だった。人間さんによって見ず知らずの寒い土地に連れて来られ、その後、番のまりさには見捨てられた。母れいむを支えてくれるはずの番のゆっくりは、次々と永遠にゆっくりしてしまい、母れいむは自分で「狩り」もしなければならなかった。さなえややまめのような、ゆっくりしていないゆっくりとも戦った。 今、目の前にいるのは、そんなれいむの汗と涙の結晶だった。母れいむは感慨深そうに笑みを作った。 かつて、まだ南の島でゆっくりしていた頃、母れいむが子ゆっくりだった頃、群れの賢者のぱちゅりーから聞いた話を思い出していた。人間さんは、自分の力でゆっくりできる未来を獲得することを「自己実現」と呼ぶらしい。 きっとれいむは、この異郷の地で「じこじつげん」を成し遂げることが出来たのだ。 母れいむは自分のゆん生を誇らしく思うようになりつつあった。だが、満面の笑みを浮かべていた母れいむが、ふと、何か思い出したかのようにしかめっ面を作る。 「ゆぶぅ……れいむは背中がかゆくてゆっぐりできないよ……」 母れいむはごーしごーしと背中をこすり付ける。やまめに刺された部位が痒みを持っているのだ。しかしこすり付けると今度はひりひりと痛み、どうにもやりきれない傷にい~らい~らだけがつのっていった。 同じくやまめにやられた子まりさの傷はすっかり回復していたのだが、子供と成体の差であろうか? れいむの傷はなかなか治らず、打ち込まれた毒が抜けていないのか、時折なんとも言えぬ痛みや虚脱感に襲われることすらあった。 「……れいむのおちびちゃん達はみんな元気だよ……」 ひょっとしたら、自分の寿命がゆっくりと近づいているのかもしれない。それならそれでいいと思った。誰の助けもない中で、自分の手でここまでおちびちゃん達をゆっくりさせてきたのだから。 でも、できることならば、おちびちゃん達が誰か素敵なゆっくりと、ずっとゆっくりしようと決めて独り立ちするまで、彼らの成長をゆっくり見守ってみたかった。 「ゆぅ……今日はもう眠いよ……」 母れいむはまだ昼間だと言うのに眠くなって来てしまった。最近、疲れが溜まりやすくなった気がする。ただし、食欲だけは旺盛だった。 「おちびちゃん! お母さんはちょっと疲れたからす~やす~やするね! おうちからは出ないでゆっくりしてね!」 「「ゆっくり理解したよっ!!」」 「お母さん、みんなとちゃんとゆっくりするから、ゆっくり休んでね!」 今日はしっかり者の長女れいむが冬眠から目覚めていた。またすぐ眠ってしまうかもしれないが、母れいむがまた起きるまでこの子に任せておけば大丈夫だろう。 「ゆっきゃああああ!! おかーしゃん! あいどるれいみゅはおなきゃすいちゃあああああああっ!! あまあまさんをむ~しゃむ~しゃちたいよぉ!!」 「みょんもおなかすいちゃみょおおおおん!!」 「ごはんしゃん! ごはんしゃん!」 「ゆゆ! まりさがあいどるいもうちょのためにごはんさんもっちぇくるんだじぇ!!」 「まりさもゆっくりしてね! おねえちゃんがやるよ!!」 母れいむの頬が自然と緩む。今、母れいむは最高にゆっくりしていた。ゆっくりできなかった思い出は、みんな忘却の彼方に忘れてしまえそうなくらい。 次にもみじが起きたのは、それから一週間後だった。かつては二週間に一度起きるペースだったが、春が近づいてきているせいだろう。少しずつ、一回辺りの冬眠の間隔が短くなってきていた。 「む~しゃむ~しゃ……しあわせですぅ~っ! わふっ!!」 もみじはどんぐりと干したきのこをむ~しゃむ~しゃした。 栄養を補充したもみじの尻尾がぴーんと立つ。寝ぼけていた意識が目覚め、頭がしゃきっとした証拠だ。 「今度こそ、みんなが永遠にゆっくりしてしまった原因を突き止めます! それがりーだーの役目ですから!」 もみじはまだ眠っている番のちぇんに小さく「行ってきます」とささやくと、早速行動を開始した。まず、群れの食糧備蓄庫へと向かった。前回起きて、みょんやさなえの死体を調べたとき、所々にうんうんが散らばっているのが気になっていた。恐らくは南の島から来たれいむとまりさのうんうんなのだろうが、あれだけうんうんがあるということは、それだけむ~しゃむ~しゃしたということである。 「嫌な予感が……します」 本当は前回起きたときに調べたかったのだが、思いのほか死体の調査に手間取ってしまった。さなえの死体などすりつぶすかのようにバラバラに潰され、お飾りの破片しか見つからなかったくらいだ。臭いに敏感なもみじ種でなければ、ゴミにしか思わなかっただろう。 もみじは食糧備蓄庫まで跳ねてきた。 「なんなの……これは……?」 そして絶句した。 あれだけたくさん蓄えておいたどんぐりが、干した海藻やきのこ類、ヤマブドウが、生きたまま長期間保存できる食糧として重宝なミノムシが、みんなみんななくなっていた。中途半端に食い散らかされたものもあった。きすめは髪の毛が全て毟り取られ、その半分の個体が永遠にゆっくりしていた。まだ息がある個体も「息も絶え絶え」な状態である。 「きすめぇ!! きすめぇ!! どぼじだんですかぁぁぁっ!? なんでみんな、こんな!?」 「……もみじぃ……れいむが、れいむがみんなむ~……しちゃったよ……」 「!?」 きすめによれば、南の島から来たれいむが来て、数日できすめの髪を全てむ~しゃむ~しゃしてしまったとのことだった。 その後、もみじは、ごはんさんもそのれいむが全部む~しゃむ~しゃしてしまったのか、と尋ねたが、きすめは当初備蓄庫隅の日当たりの良い場所に固着していたため、視界の関係上分からないとのことだった。ただ、聞こえてきた声から、れいむがかなりむ~しゃむ~しゃしてしまったのではないか、とのことであった。 「誰も、誰も気付かなかったのですか……」 もみじは一人つぶやいた。 実を言えば、冬眠中、食糧備蓄庫に顔を出すゆっくりは決して多くなかった。なぜならば、皆自前で越冬に十分な食糧は用意するのが基本であり、それができていなかった家庭には、もみじが食糧を配布したからだ。中には自分の大好物を求めて備蓄庫を訪れたゆっくりもいるにはいたが、眠気で頭が回っていなかったり、食糧の減り具合にびっくりしても、どうしていいか分からないうちに寒さで眠くなってしまい、騒ぎにまで発展しなかったのである。 そもそも、この備蓄の半分くらいは越冬のためではない。越冬後、暖かくなって冬眠できなくなったものの、雪解けが遅かったり、植物の生育が悪かったりといった理由で満足に食糧を収集できない時のための予備なのだ。 ふと、もみじは備蓄庫の隅に枯れ木が積み重なっているのを発見した。越冬するゆっくりは、適当な枯れ木を保存し、中にいるカミキリムシの幼虫や集団越冬しているテントウムシを食べるのだ。もっとも、テントウムシの方は苦いので、本当に困窮した時しか食用にしないが。 これが残っているということは、やはり南の島から来たゆっくりが、食糧の大部分をむ~しゃむ~しゃしてしまったのだろう。この地で生まれ育ったゆっくりならば、いつ木片から出て行ってしまうか分からない、このような食糧を最後まで取っておくことはしないからだ。恐らく、この食糧の激減とたくさんのゆっくりが永遠にゆっくりしてしまったことには関連があるのだろう。れいぽぅによって生まれた赤ゆっくりを世話しているのかもしれない、もみじはそう考えた。 だが気になる点もあった。永遠にゆっくりしたゆっくり達の中には、赤ゆっくりを蔓に宿したまま死んでいたり、あるいは母体の近くに赤ゆのお飾りが散らばった状態のものが観察された。 いずれも死体はほとんど残っていなかったが、そのお飾りから、すっきりしたのは永遠にゆっくりしてしまった個体とれいむであることが見て取れた。 なぜ、れいむだけすっきりしていたのだろう? 果たして、自分の番にだけ好きにすっきりさせるゆっくりなどいるのだろうか? それも自分とは違う相手に。 そのような倒錯的な性癖を持つゆっくりも探せばいるのだろうが、それは、もみじの記憶に残っているまりさのイメージとは重ならなかった。 「ゆ~……だとすると、れいむがみんなをれいぽぅして、そのおちびちゃんとご飯さんをたくさんむ~しゃむ~しゃしてしまったのでしょうか……」 まりさとれいむに直接会わなければならなかった。また夕闇が辺りを包み、冬眠モードに体が移行してしまう前に。 「起きてますかー! もみじですよー! 起きてたらゆっくりしないで集まってください!」 もみじは群れの幹部達、警邏隊のゆっくり達のおうちを回り、起きているゆっくり達に協力を呼びかけた。 このもみじ率いる群れは大規模な争いは経験していないため、組織的に動く兵ゆっくり、と呼ぶほどのものは持っていない。そもそも子供も含めて四十~五十匹程度の群れでは、陣形を組んでの戦闘などできたものではない。この群れは少数精鋭をモットーとしているのだ。 その代わり、捕食種との戦いや野良ゆっくりへの牽制のために、ゆっくり警邏隊「しんせんぐみ」を組織していた(内部抗争ででっぷりしたみょん一派を粛清済み)。全部で六匹の元気、つまり新鮮なみょん種によって構成され、水色のリボンが目印となっていた。いずれも剣(と呼んでる棒切れ)の達人であり、「がとゆ」という良く分からない技を習得していた。「がとゆ」には零~二式まであるとか、百八式まであるとか、アバンゆトラッシュもできるとかいろいろ言われていたが、詳しいことはもみじも分からなかった。 もみじはたまたま起きていた幹部の変態てんこ、「しんせんぐみ」に属するみょん姉妹に声をかけると、まりさとれいむのおうちへと向かった。もみじ自身も、おうちから「刀」と思い込んでいる安い土産品のペーパーナイフを持って来ていた。 だが、その途中で異変が起きた。 「ゆぼァァァァァァァァっ!!」 もみじ達が振り返ると、そこには、ぎざぎざに尖った石の上でのたうちまわるてんこの姿があった。どうやって、あの上に乗ったのか分からないが、エライ事態だった。 「てんこ! 大丈夫ですかっ!!」 「すごいわぁぁぁぁぁっ!! あうぅっ! もう信じられないっ!! ナニコレ、ぎもぢいいいいいいいいいっ!!」 お得意のMプレイだった。がっくりと肩を落としたもみじは、押し寄せる言いようのない疲れに苦しみながらも、みょん姉妹に制裁を促した。もうまりさとれいむのおうちは近い。このままここで騒がれて、二匹に逃げ出されては面倒だった。 もみじの視線に応えたのは、姉妹の姉の方のみょんだった。 「ゆっふっふ……がとゆには三つの型があるみょん……」 そう言って、べろで棒切れを構える。てんこは何も気付かずに……ナニかやっていた。 「やヴぁい! やヴぁいわぁぁぁぁっ!! しんじゃうぅぅぅぅっ!! んっほぉぉぉぉぉっ!!」 みょんは棒切れの切っ先をてんこに向ける。 「ぺにぺにを狙う一式……まむまむ粉砕用の二式……そして……」 みょんが狙いを定め、その目をギラリと光らせる。 「あにゃるを貫く! がとゆ零式っ!!」 姉みょんは、ゆっくりにしては目にも留まらぬ速さで突進し、その棒切れをてんこのあにゃるに深々とと突き刺した。容赦も遠慮もなかった。 「ゆ♪ ほっほっほほおおおおおおおおおっ!! あにゃるぜろしき来たぁぁぁぁぁぁっ!!!」 てんこは絶叫と共に絶頂を迎えて倒れた。 「死んではいないみょん……またつまらぬものを貫いてしまったみょん……くさっ!!」 みょんは棒切れの先に付着した何かの臭いに顔をしかめた。 「わふぅ……てんこには困ったものです……」 もみじはため息を一つつくと、ある程度の距離かられいむのおうちを探った。臭いによって中に誰がいるかくらい、分かることもあるのだ。 「すんすん……すんすん……」 もみじは周囲の臭いから空気の流れを敏感に感じ取り、れいむとまりさのおうちの臭いが漂ってくるであろう風下で鼻を澄ませた。まりさとれいむのおうちから、れいむのものらしき奇声が聞こえてきたのはその時だった。 「びっぐ・べん・あたぁぁぁぁぁっくっ!!」 続いて形容するのもはばかられる下痢便の音、そしてその臭いは風下で待ち受けていたもみじの敏感な鼻を直撃した。 「すんすん……!! ふべんヴぁべろべるォォォォォォォっ!?」 なまじ鼻が効く分、もみじは強い臭いには滅法弱かった。もし、この臭いを至近距離で嗅いでいたら失神してしまっていただろう。 「ゆっ!! 誰かいるのっ!!」 もみじの声に気がついて、おうちから出てきたのは、長女れいむだった。 「だれ! ここはれいむ達のゆっくりぷれいすだよっ! ゆっくりできないゆっくりは、ゆっくりしないで出て行ってね!」 母れいむの子供達は、洞窟に他のゆっくりが住んでいることは知っていたが、もみじがそのりーだーであることは知らなかった。いきなり武器を持ってやって来たゆっくり、それはれいむ達のゆっくりぷれいすに侵入を試みるゆっくりできないゆっくりにしか見えなかった。 「ここはまりしゃ達のゆっくりぷれいすなんだじぇ!!」 「入りたかったらあまあまを持ってくるみょん! たっくさんでいいみょん!」 「ちぇんのあにゃるにきすするといいんだねー!!」 好き放題に罵詈雑言を上げる子ゆを無視して、もみじとみょん姉妹はうんうんの臭い溢れる、れいむのおうちへとあんよを踏み入れた。 「ゆゆ? 久しぶりだね、もみじ……ゆっくり……何か用なの?」 「ゆっくりこんにちはれいむ……ゆっくりしていますか?」 そこにいたのはすっかり衰弱しきった母れいむだった。体こそ大きく、でっぷりしていたが、その表情に覇気はなく、起きているのも辛そうだった。周囲には下痢の後が飛び散っており、それを長女れいむをはじめ、年長の子ゆっくり達が必死に掃除している有様だった。 やまめに刺された毒のせいなのか、そこから雑菌やカビの類が入って傷口から感染したのか、連日のように下痢が襲い、母れいむの体力を奪っていっていたのだ。 れいむはもみじ達に自分の症状を伝えると、ゆっくり懇願した。 「もみじ……お願いがあるよ、れいむに人間の町からゆっくりしないでお薬さんを取ってきて欲しいよ! あと、ゆっくりしないでごはんさんを取って来てね! もうごはんさんがほとんどないよ! くるみさんはむ~しゃむ~しゃできないし、ぱさぱさのふーどさんはもう飽きたよ!! おちびちゃん達がおなかを空かせてるんだよ!」 「おかーしゃんゆっくり! ゆっくりしてぇぇぇぇっ!!」 「ゆえええん! おきゃーしゃん早くゆっくり元気になって欲しいみょん!!」 「れいむはお母さんのうんうんを捨ててくるよ!……ゆげぇっ!! お゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛……」 もみじは必死に懇願するれいむと、ぴーぴー騒ぐ子ゆっくり達を交互に眺めた後、有無を言わせぬ口調にれいむに問いかけた。 「……そうですか、れいむ、お大事に。でもその前に聴きたいことがあります! ゆっくり聞いてください! まりさは、まりさはどこにいますか? もみじはまりさとも話さないといけません、ゆっくりしないで教えてください」 母れいむの脳裏で、まりさのゆっくりできない凶行が蘇る。 「知らないよあんなやつ!! まりさはれいむをゆっくりさぜでぐれなかったんだよ!! そのうえ、れいむのとてもゆっぐりじだおさげさんもむしったんだよ!!」 それまで衰弱しきっていたのが嘘のように母れいむの顔が怒りに歪む。 「れいむはむ~しゃむ~しゃして、すっきりして、おちびちゃんとゆっぐりしだがっただけなのに、まりさは嫌だって言ったんだよ!! もうずっと前にごはんさんを取ってくるとか言って出て行ったっきりだよっ!!」 もみじはびっくりした。冬に巣の外に出て行くなんて。 だが、もみじが驚いているのも気にせず、母れいむは堰を切ったかのように番であったまりさへの怒りを噴出し続けた。 「ゆぎぎぎっ!! 思い出しただけでも腹が立って来たよ! まりさは帰ってこなかったからきっと永遠にゆっくりしたよ!! いいザマだよ! れいむはこんなにゆっぐりじでるのに!! たくっさんの美ゆっくりとすっきりして、れいむに似たたくっさんのゆっくりできるおちびちゃんに囲まれてるよ!! れいむはゆっくりしあわせ~! ゆっくりふしあわせ~なまりさザマァッ!!」 もみじは怒り狂う母れいむを冷めた目で見ていた。 「……れいむはたくさんのゆっくりとすっきりして、ゆっくりしたんですね……まりさはすっきりしなかったんですか?」 「だから言ったでしょおおおおっ!! まりさはゆっくりできなかったって! その上、れいむを置いてきっと逃げたんだよ!! りこんっだよ! だかられいむはみんなとすっきりしたんだよっ!!」 もみじはまりさが無罪なのか有罪なのか確認したかった。だが、どうやらみょん達がれいぽぅされて永遠にゆっくりした件には関わっていないようだった。 「ゆゆ~ん、それでこんなに可愛いおちびちゃんをたくさん授かったんだよ!! れいむのおちびちゃんはとってもゆっくりしているよ!!……!! ゆっぎゃああああっ!! いじゃいいいいっ!! れいむのおなかがいじゃいよぉぉぉっ!!」 これもやまめの毒のせいなのだろうか、母れいむは腹痛を訴え苦しみ始めた。だが、そんなれいむには目もくれず、もみじは物思いに耽っていた。 冬に巣の外へ出て、ずっと帰ってきていないということは、生きているにしろ、永遠にゆっくりしたにしろ、あのまりさはもう帰って来ないだろう。 まりさも群れの食料を食い荒らしたのだろうか? なぜ、あんなにたくさんむ~しゃむ~しゃしてしまったのだろうか? 眠れなかったのだろうか? そんなことが有り得るのだろうか? 考えてみても始まらなかった。ごはんさんを取りに外へ出かけた、ということは、む~しゃむ~しゃしてしまったごはんさんを返そうとしたのかもしれない。 義理堅いまりさならありそうな話だが、もう真実を確認する術はなかった。目の前の案件を処理しなければいけなかった。 「単刀直入に聞きます」 もみじは母れいむは落ち着いたのを見計らって声をかけた。 新鮮組のみょん姉妹が「刀」と自称する棒切れを握りしめ、母れいむをにらみつける。 暖かい春風が洞窟の中に吹き込んでくる。しかし、この場所にいるゆっくり達は誰一人、春風の暖かさも、雪が溶ける臭いも感じていないかのようだった。 「みょんが、ちぇんが、てかてかのまりさが何者かにれいぽぅされて永遠にゆっくりしてしまいました。ありすは大きなおなかを抱えたまま永遠にゆっくりしていました……」 それは質問というよりも確認だった。 みょん姉妹が、れいむのおうちを塞ぐようにして陣取る。 「みょんとずっと一緒にゆっくりしていたさなえは、何者かに潰されて永遠にゆっくりしていました」 みょん姉妹ともみじがじりじりとベッドの上の母れいむへと近づいていく。長女れいむをはじめ子ゆっくりの何匹かが母れいむを後ろにして、三匹の前に立ちはだかる。子供なりにゆっくりできない空気を感じ取ったのだろう。 「こないじぇね!! ゆっくりしてないゆっくりはおかーさんに近づかないでね!!」 「まりしゃは! まりしゃはやるときはやるんだじぇっ! 近づかないのがみのためなんだじぇ!」 もみじは子ゆっくり達の臭いから、その子達が母れいむと永遠にゆっくりしたゆっくりのうち三匹との間に生まれた子供であることを感知した。おそらく、この子達は母れいむから生まれたため、今日まで生きて来られたのだろう。疑念は全て確信へと変わり、もみじの眼に迷いはなかった。 「れいぽぅされたゆっくり達はみんなれいむの赤ちゃんを産んでました。れいむと同じ臭いのする赤ゆっくりでしたよ! そして、赤ちゃんもみんな永遠にゆっくりしてました……」 もみじの冷めた視線と母れいむの相手を抉りこむような視線が正面からぶつかり合う。 「れいむが……れいむがみんなをれいぽぅしたんですか? そして永遠にゆっくりさせたんですか?」 「違うよ! 全然違うよ!」 母れいむはもみじの問いかけを否定し、反撃するかのようにまくし立てた。 「だいたい、なんでれいぽぅしたとかされたとかゆっくりできないことを言うの? すっきりはゆっくりできるおちびちゃんを授かるためにするんだよ!! これはれいむとすっきり相手の問題でしょおおおっ!! もみじはほっといて欲しいよっ!!」 「もみじはみんなのことを良く知っていますよ! 冬眠してる最中にすっきりするゆっくりなんて、この群れにはいません! 」 もみじは断固とした態度で母れいむの言を否定した。 「ごーいのうえだったに決まってるでしょおおおおっ!! みんなれいむに夢中だったんだよおおおおっ!! れいむがみんなをゆっぐりざぜであげだんだよぉぉぉっ!! ゆっくり理解……」 「できません!! れいぱーは軽くてもぺにぺに切断の上追放です、ゆっくり殺しは死刑です!」 死刑という言葉を受けて、母れいむはぶち切れた。 「おぢびぢゃんだち!! こんなゆっぐりじでないくそどものいう事を真に受けじゃだめだよ!! このぐぞどもはれいむ達のゆっぐりを奪おうとしてるんだよっ!!」 「おきゃーしゃんをいじめるやつは許さないよ!!」 「まりしゃがおかーさんを守るんだじぇっ!!」 「おかーさんはとってもゆっくりしてるんだよ! 分かってねー!!」 「おきゃーしゃんをゆっきゅりさえないのはせいっさいみょん!!」 母れいむに続いて、母れいむの子ゆっくり達が一斉にもみじ達三匹へ非難の言葉を投げつける。 この母れいむ、母性だけはしっかりしたものであり、子ゆっくりへの愛情と世話は決して偽者ではなかった。そのため、子ゆっくり達は、もみじではなく、母れいむをこそ信じていたのだ。 「……」 もみじとみょん姉妹は武器を握りなおすと、一斉に地面に叩きつけた。 どんっという音が響き渡り、さっきまで威勢よく騒いでいた子ゆっくり達がびくっと跳ね、動きを止める。 「これは大人の問題みょん、しーしーくさいガキは黙ってるみょん!」 どすの利いた口調で姉みょんが一喝した。 母れいむの子供達が沈黙したのを確認すると、もみじは再び視線を母れいむへと向ける。 「れいむは! れいむはざびじがったんだよぉぉぉぉぉっ!! まりさは群れのことばっかりで全然れいむとゆっくりしてくれなかったよ!! れいむはもっとゆっぐりじだがったんだよっ!! 誰もれいむを助けてぐれながったんだよぉぉぉぉぉ!!」 れいむは泣きながら必死に我が身の不運を訴えた。事実、まりさはこの地に来てからと言うもの、群れのゆっくりの顔色ばかりうかがい、れいむのことを放置している、れいむはずっとそう感じていたのだ。 「そうですね、みょんもさなえも……れいむにれいぽぅされたゆっくりは誰も助けてもらえませんでした。今、そのけじめをつけないといけないですね!」 だが、母れいむの身の不運はもみじには関係のないことだった。 「ゆっげぇぇぇぇっ!! うるざいよ! みんなじねぇぇぇぇっ!! れいむをゆっぐりざぜろ! れいむのおちびぢゃんをゆっぐりざせろっ!! 家族がゆっぐりじでるのを邪魔するどが、ひじょーしきにもほどがあるよっ!! ごのぐぞ!!」 「その家族のゆっくりを一体いくつ奪ったと思ってるんです!!」 怒ったと思えば、今度は涙目で訴える。 「誰もいないんだよ……ごはんさんはあったけど、誰もいないんだよ、いなかったんだよ……れいむはゆっくりするためにどうしたらいいのか……」 「事情があったとしても、ここまでです。せいっさいっします!!」 母れいむの必死の抵抗は、何一つもみじ達には届かなかった。 異変が起きたのはその時だった。 「れいぶは! れいぶのおぢびぢゃぢゃぢゃぢゃ……ゆっぎ!? ……どぼじ? ……ゆっぎいいいっ!?」 怒りに震えていたれいむの目玉がぐるんと回転する。右目と左目の焦点は合っておらず、口からは泡を吹き出した。母れいむの様子は明らかに異常だった。 「!!」 もみじ達は、母れいむの異常を見て、一斉に飛び退いた。 母れいむのまむまむが裏返ってぺにぺにになり、大きく膨れ上がってきたからだ。信じられないことに、あにゃるも同様に張り出していた。 「ゆぎょ!? ゆっぎょおおおおおっ! やべで! いじゃいよぉぉぉぉっ!! れいぶのがらだ、れいぶのがらだどうなっぢゃ……ゆぶぶぶぶぶぶぅ……」 母れいむは泡を吹き出しながらのたうちまわる。 「ゆっきゃぁぁぁぁぁっ!! おきゃーしゃんがゆっくりできにゃいぃぃぃぃぃっ!!」 「おかーさん! ゆっくり! ゆっくりぃ!!」 「ふらんくふるとっ!?」 母れいむの子供達も、母を心配するもの、その異常さに恐怖するもの、何がなんだか分からず泣き喚くもの、大騒ぎになっていた。 「ゆっぎょおおおおおおっ!! れいぶのれいぶのまむまむざんがぁぁぁぁっ!! あにゃるざんがぁぁぁぁっ!! うぎゃあああああああああっ!!?」 母れいむの「ぺにぺに」とあにゃるが一斉に破裂した。そして、 「しゅぱいやーま!!」 「や~まみぇぇぇぇっ!!」 「やー! やー!」 中から湧いて出てきたのは、丸々と太った赤やまめ達だった。 「ゆべぇぇぇぇぇぇっ!? れいぶのがらだがっ! れいぶのゆっぐりじだがらだがぁぁぁぁっ!! どぼじで!? どぼじでやまめがぁぁぁぁっ! ゆひっ! ゆひっ! ゆぎゃぁぁぁぁぁっ!! だずげでぇぇぇぇぇっ!!」 母れいむはやまめの毒にやられたのではなかった。やまめはその牙に麻痺毒を持っているが、お尻に毒腺・毒針はなかった。そこにあるのは産ゆ管だったのだ。餌資源の少ない厳しい季節には、時折、やまめは安全で「食糧」も豊富な他のゆっくりの体内に赤ゆを産み付けることが報告されている。母れいむは体内に赤やまめを直に産み付けられ、中枢餡を避けるようにして体内を文字通り「侵食」されていたのだ。 「ゆっぎゃぁぁぁぁっ!! おぎゃーじゃんがばげものおおおおおっ!!」 「たじゅげでぇぇぇぇっ!! きゃわいいれいみゅだけはたちゅけてぇぇぇっ!!」 「やーまみぇーっ!!」」 「ゆっぎゃああああああっ!! ごないでぇぇぇっ!! まりじゃの方にごないでぇぇぇぇぇっ!!」 辺りはパニックになっていた。 「みょん! いきます!」 「「合点承知!」」 一刻も早く、赤やまめを叩き潰す必要性があった。洞窟奥でひっそりと潜伏でもされたら、ここは安全なゆっくりぷれいすではなくなってしまう。 新鮮組のみょん姉妹は手当たり次第に赤やまめ達をぶった切っていく。いくら捕食種やまめとは言え、このサイズであれば武器を手にしたみょん種の敵ではなかった。 「ゆげえええええええ゛っ!! だじゅげろおおおおおっ!! れいぶをだずげぼぉぉぉぉぉっ!!」 痛みと恐怖で泣き喚く母れいむ。 だが、それに構っている余裕はもみじ達にも、子供達にもなかった。 「いそいでにげりゅゆっくり! しゅぱいやーまっ!!」 二匹の赤やまめはもみじに狙いを定めて、れいむのおうちからの突破を試みた。 「来ますか!? 赤ゆっくりと言えどもやまめ、油断も容赦もしません!! ここはやまめ達がゆっくりする場所じゃありません!」 もみじはそのふさふさした尻尾を叩きつけ、巧みに牽制し、赤やまめを近づけさせなかった。その隙にペーパーナイフを構えなおし、反撃のタイミングを見定める。 「今です! 咲く場所を間違えた花は散るのが定め!!」 雪のように白い尻尾を巧みに操って敵の視界を攪乱し、ペーパーナイフで三日月形の軌道に切り裂き、敵の餡子を花のように咲かせる。 「乱れ雪月花っ!!」 もみじ必殺の一撃である。尻尾での攪乱牽制をうまくやれば、一対多もこなせる攻撃法であった。なお、似て非なる技に、涎をばらまく涎雪月花もあるという。 「おいいいいいいいっ!! なんでれいぶをだじゅげないんだぁぁぁぁっ!! なんでもいいがらはやぐだじゅげろっ!! ゆっぐりできなびぃぃぃっ!?」 「すべてを食い破るゆっくち! しゅぱいやーまっ!」 「れいぶのおべべがぁぁぁぁぁっ!!」 今度は母れいむの右の眼球を食い破って赤やまめが出てきたのだ。 「みょん! ……母体を……いやっ!」 もみじは母れいむに向かって跳ねた。母れいむの体内にまだ赤やまめがいるのかいないのか、もみじには分からなかった。そして、群れの安全のためにはやらなければならないことだった。 「だじゅげろぉぉぉぉっ!! れいぶをだじゅげろ! ゆっぐり、ゆっぐぢざぜろぉぉぉっ!!」 「乱れ雪月花っ!!」 尻尾で母れいむの視界を封じた後、ペーパーナイフが容赦なく振り下ろされた。 「ゆごぶばぁっ!?」 「やヴぁっ!?」 もみじは母れいむの顔ごと、赤やまめを切り裂いた。そして、そのまま母れいむの体をペーパーナイフでざくざくと突き刺し、細切れにしていく。体外に出てきた赤やまめを始末し終えたみょん姉妹もそれに加わった。 「ゆべっ!? やべじぇ!! れいぶをっ!! れいぶをごろばばいでぇぇぇっ!! ばぶっ!! ゆっぐりごろじはゆっぐりでぎないっで! ゆべっ!! いま! じぶんでっ!! ゆ゛っ!!」 もみじもみょんも容赦しなかった。本当はもっと静かに永遠にゆっくりさせるつもりではあったが、やまめに赤ゆを産みつけられていた以上、細かく切り刻むか、水に叩き落す以外、方法はなかった。 「ゆびっ!! おぢびっ!! ゆ゛!! ゆ゛!! ゆばぁっ!! ぢゃんっ!! ゆ゛……ゆ゛……ゆ゛……」 母れいむは沈黙し、最早原型が何か分からないほど切断され、潰された。その死体は餡子と生キャラメルが混ざっていた。まだ体内に何匹か赤やまめが残っていたのだろう。 もし、まりさが寂しがっていたれいむをうまくケアしていれば…… もし、れいむがもっと「冬眠」について理解できる機会があれば…… 仮定はいくらでもできるが、今、ここに残ったのはたくさんの子ゆっくりとぐちゃぐちゃの死体、それだけだった。しばらくすると、強い強い春風が、乾ききった母れいむの死体を吹き飛ばしていった。 春一番がこの地に吹いてから、春はあっという間に到来した。山岳部にはまだ雪が残っているところもあったが、少し前まで雪化粧をしていた大地は真っ黒な地肌を曝していた。そして、そこから力強く、新しい緑が芽を出している。川は上流部からの雪解け水を受け、どうどうと流れる清涼な水であふれていた。 南の島からやって来たれいむとまりさは、この春の光を、そして春の臭いを浴びることも出来ず、永遠にゆっくりした。 れいむの遺餡子は少しだけこの北の大地のゆっくりに受け継がれ、まりさの知識と技術は少しだけここの群れに受け継がれた。 だが、残された子供達にゆっくりした日々は来なかった。 もみじは、子供達までせいっさいっするつもりはなかったが、群れで育むつもりもなかった。 もみじをはじめ、林の群れのゆっくり達は越冬自体はできたものの、越冬後、植物が十分に繁茂し、昆虫が眠りから本格的に覚めるまでの食糧を失った。そのため、それを補填しようと毎日のように野を駆け回っていた。それは危険な行為だった。なぜならば、眠りから覚めた動物達が一斉に餌資源を求めて徘徊し、また冬を耐え抜いた捕食者も、やっと動き出した餌生物を前に活発に活動する季節だったからだ。 一匹、また一匹と狩りの最中に永遠にゆっくりするゆっくりは増えていった。この群れでは事例が少なかった餓死者も出た。もみじはゆん口が半分以下に減った群れをなんとかしようと、あちこちを駆け回っていた。 町の野良ゆっくりとの物々交換、海辺の餌資源の積極的な開拓、そして今までむ~しゃむ~しゃしていなかった、まずい食糧の利用……もみじに、林の群れに、残された母れいむの遺児の面倒を見る余裕はなかった。 冬を越した十二匹の子ゆっくりは、洞窟から雀の涙ほどの食糧を「お情け」として持たされて追い出された。十二姉妹は食糧を求めて人間の町に向かった。 冬眠する個体としない個体がいるせいで、その成長段階もバラバラだった。しっかりものとして将来を期待されていた長女れいむは、冬眠を行う遺餡子を持っていたがために、自分よりもたくさんむ~しゃむ~しゃして、冬の間に成長した妹達の面倒をも見なければいけなかった。 「おねーちゃん、おなかすいたみょん!!」 「くそばばぁ!! はやくれいみゅにごはんしゃんもってきょい!! それでもおねーちゃんなの? れいみゅはずかちーよ!!」 「ゆわぁん! ゆわぁん! おきゃーしゃーんっ!!」 だが、みんな、子供故に母れいむがなんでも面倒見てくれる、そんな世界しか知らなかった。 ある子まりさは野良ありすにれいぽぅされて永遠にゆっくりし、ある子れいむは車に引かれて永遠にゆっくりした。 ある子みょんは人間の子供の玩具にされて永遠にゆっくりし、ある子ちぇんは「ゆっくりさせてくれない!」とありったけの罵詈雑言を長女れいむに浴びせた後、二度と帰って来なかった。 最後に残ったのは、しっかりものの長女れいむと、好奇心旺盛な、あのやまめに噛まれたこともある子まりさの二匹だけだった。 「ゆぅ……今日もごはんさんこれだけだよ……」 「まりさはこれだけなのじぇ……ゆっくりできないのじぇ……」 二匹は海岸近くの野原に捨てられて錆びついた廃車の下で生活していた。二匹が今日一日必死に集めた食糧は、小さなバッタが一匹に、道路で車に轢かれて死んでいたシデムシの死骸、そしておなかを膨らませるための苦い雑草、それだけだった。 親から狩りの指導を受ける機会もなかった二匹は、狩りも下手だったのだ。 既にしあわせ~!な味を忘れて久しく、お飾りもくたびれていた。 「む~しゃむ~しゃ……ふしあわせぇ~……」 「む~しゃむ~しゃ……ゆげぇ! 草さん苦くてゆっくりできないのじぇ!!」 子まりさが、長女れいむにある提案をしたのは、その侘しい夕食の後だった。 「おねーちゃん、ゆっくり聞いて欲しいんだじぇ! まりさはおかーさんがゆっくりしていた、海さんの向こうのゆっくりぷれいすにでかけることに決めたんだじぇ! おねーちゃんにもゆっくりついてきて欲しいんだじぇ! 一緒にゆっくりぷれいすでゆっくりしたいんだじぇ!!」 子まりさは、母れいむがしてくれる南の島の話が大好きだった。そして、好奇心旺盛な子まりさは、いつしか海を渡って南の島へ行けばゆっくりできる、と考えるようになっていたのだ。 「分かったよ! おかあさんのゆっくりしたふるさとに、れいむも行って見たいよ!」 洞窟の中でのしあわせ~な生活と比べて、あまりに辛い現状に精神をすり減らしていた長女れいむは、子まりさの提案に簡単に賛成した。 翌日は穏やかな日だった。空にはのんびりとした雲が浮かび、風がないために海は鏡のように凪いでいた。 二匹は廃車の近くにあった廃港に捨ててあったカップ麺の容器を浮かべ、ここから出発することにした。 「海さんとってもゆっくりしているんだじぇ! きっとまりさ達を歓迎してくれてるんだじぇ!」 「ゆゆ~ん! おかあさんのふるさと、ゆっくり楽しみだね!」 子まりさは穏やかな陽光に照らされる海面に目を細めながら、ゆっくり、ゆっくりと櫂を漕いで行った。二匹のゆっくりを乗せたカップ麺の容器は、これまたゆっくり、ゆっくりと海を進んでいく。 子まりさは南の島がどこにあるのか、どれくらいの距離にあるのかなどと、考えたことはなかった。ただ、海を進めばゆっくりできる、そう信じていたのだ。 「きゅーそくふじょーっ!! こんにちは、まりさとれいむ! ゆっくりしていってね!」 その時、一匹のむらさが水中から浮上し、顔を出した。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆゆ!? 見たことないゆっくりだじぇ!」 子まりさも長女れいむも初めて見るゆっくりだった。 「むらさはむらさだよ! よーそろー! まりさとれいむは何してるの?」 「まりさはこれからこの海さんを渡って、とってもゆっくりしたゆっくりぷれいすに行くんだじぇ!!」 子まりさはむらさの問いかけに対して、誇らしげに答えた。そこへ、もう一匹のむらさが浮上してきた。最初の個体よりも大きな個体だった。 「よーそろーっ!! 海を渡って、ゆっくりぷれいす、ね……」 「!!」 子まりさと長女れいむはその大きなゆっくりの姿にびっくりした。その大きなゆっくりは片方の目に黒い眼帯をしており、そのぼろぼろの水兵帽に引っ掛けるようにして所持しているあんかーには、死臭がべっとりと染み付いた大小様々な水兵帽の切れ端が結び付けられていた。とてもゆっくりできないゆっくりだった。 「シブイねぇ……まったくまりさはシブイよ!」 二匹の乗るカップ麺容器の前に、黒い眼帯をしたむらさは移動した。それは、以前、南の島から来たまりさや林の群れの面々が浮き桟橋で戦ったむらさ……あのときのリーダー格、きゃぷてんと呼ばれていたむらさだった。 「「ずちゃ、ずっちゃちゃちゃ♪ ずっちゃっちゃ♪ ずっちゃっちゃっちゃ♪ (某海賊映画のテーマらしきもの)」」 なにやら勇ましいテーマ曲を口ずさみながら、十匹前後のむらさが一斉に浮上してきた。そのほとんどの個体が、頬をちぎられていたり、水兵帽がぼろぼろであったり、片目がなかったりと、とてもゆっくりできないゆっくりで占められていた。 「ゆ!? む、むらさはなんなんだじぇ!? なんだかゆっくりできてないんだじぇ! ゆっくりしないでどっかに行って欲しいんだじぇ!!」 警戒した子まりさが怯えた声を上げる。その後ろで長女れいむは緊張した面持ちで、きゃぷてんむらさをにらみつけていた。 そんな二匹の様子をあざ笑うかのように、きゃぷてんむらさは重々しく口を開いた。 「ここはゆっくりできない海……むらさによって呪われた海だよ、よーそろー! この海にあんよを踏み入れたゆっくりはみんなゆっくり沈んで行くんだよ、よーそろー! ……あきらめてね」 「何言ってるの! なんのけんりがあってそんなこと言ってるの!! れいむもまりさもそんなの知らないよ! 勝手なこと言わないでね!!」 むらさの一方的な悪意に対して、れいむが怒りに満ちた声で抗議する。それに対して、きゃぷてんむらさはからからと笑うような声で答えた。 「そんなの知らないよ!! むらさの友達も、おちびちゃんも、赤ちゃんも、みんなみんな永遠にゆっくりしちゃったよっ!! 許さないよ! 」 「何言ってるんだじぇ? まりさ達はなんのことか分からないんだじぇ!!」 きゃぷてんむらさは、ゆふふと笑った。 「だーくぶるーむーん!」 むらさ達が、子まりさと長女れいむの乗ったカップ麺容器前方に三日月型に展開する。だーくぶるーむーんは、むらさ達が自分より大きな敵に対して、三日月の延びた両翼から牽制と攻撃を同時に行う陣形であり、戦法であった。 「ゆっくり沈め! よーそろー!」 子まりさと長女れいむが、何がなんだか分からず戸惑っていると、一匹のむらさが左からカップ麺容器に攻撃を仕掛けてきた。石灰質のあんかーがざくりと容器の底を削り、小さな切れ目を作り出す。 「やべでねっ!! なにずるのっ!! れいむはむらさに何も悪いことしでないよっ!! ゆっくりしないでやめでねっ!!」 「やめるんだじぇええええっ!! こんなのゆっぐりじでないんだじぇえええっ!!」 「むらさがゆっくりしてないって? 別にいいよ! むらさはゆっくりしたいわけじゃないよ! ただ……」 二匹目、三匹目と、カップ麺容器の左右からむらさが別々に突っ込んできて、同じように穴を開けていく。海水がカップ麺容器に浸入し、子まりさと長女れいむのあんよを濡らし始めた。 「ただ、むらさのおちびちゃんよりも苦しんで沈んでね! むらさの友達よりも惨めに死んでね! むらさの妹よりも汚ない死体になってね! むらさはそれだけが望みだよっ!! よーそろーっ!!」 高らかに笑うきゃぷてんむらさの宣言も、子まりさと長女れいむの耳には届かない。二匹は海水を口に含んで外に捨てようと必死だった。 「ゆわあああああっ!! まりさは水さんを外へぴゅーっするんだじぇ……ゆっげぇぇぇっ!! じょっぱい! ゆっぐりできないんだじぇぇぇっ!!」 「れいむの妹! まりさしっかりしてね! おねーちゃんに任せてね、ゆっくり……ゆげぇぇっ!! じょっぱいっ! ゆ゛……お゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛ろ゛……」 二匹が泣いたり、吐いたりしている間にも海水はみるみる侵入して来る。そして、むらさの攻撃もやむことはなかった。 「やじゃよおおお!! やじゃよおおお!! 海さんをわだれば! れいむはゆっぐり、ゆっぐりできるんだよぉぉぉっ!!」 「ゆっびゃあああっ!! ゆ? こうなったらまりさだけでもお帽子に乗って逃げるんだじぇ!!」 ここに来て自分の帽子があることを思い出した子まりさは、沈み行く容器を見捨てて、帽子で脱出しようとした。 「まりじゃああっ!! おねえじゃんもだじゅげでぇぇぇっ!! ゆびっ!?」 必死に子まりさの帽子に乗り込もうとする長女れいむを、子まりさは櫂で押し返した。 「だめだじぇ!! これはまりさの帽子だじぇ!! お姉ちゃんも助けたら二人とも永遠にゆっくりしちゃんだじぇ!!……ゆ?」 だが、子まりさの帽子の先端も、むらさによってあっという間に齧り取られ、浸水が始まっていた。 「まりじゃあああ!! おねえじゃんを! おねえじゃんをだじゅげでぇぇっ!! ゆぼっ!?」 「どぼじでまりじゃのおぼうじじゃんあながあいでるのおおおおっ!! ゆんやぁぁぁっ!! おねえじゃんだじゅっ!! ゆぴぴっ!?」 帽子から再びカップ麺容器に逃げようとした子まりさと、現状把握できずになんとか子まりさの帽子に乗ろうとした長女れいむは、絡まるようにして、海に落ちた。むらさ達はその様子を見届けた後、静かに海中に去って行った。 沈んでゆくまりさの餡子をついばむ魚がいた。 南方から海流に流れてやって来て、帰ることも、新たなる生を育むこともできず、ただ異郷で最期まで必死に死を待つだけの魚。 死滅回遊魚。 ~ 遠い海から来たゆっくり 完 ~ 作:神奈子さまの一信徒 お帰りなさいと声をかけていただいた方、わざわざ感想を書いてくださった方、ありがとうございました。 久しぶりに書いてみたくなったので、リハビリのつもりで一作書いてみた次第です。 少しでもゆっくりしていただけたのでしたら、幸いです。 最後まで読んでくださった皆様、素敵な作品を投稿してくださっている絵師・作者の皆様、餡庫、wikiなどの管理をしてくださっている皆様にゆっくりした感謝を。